映画「沖晴くんの涙を殺して」に出演した広瀬アリスさんと木戸大聖さん、そして矢崎仁司監督が2026年9月、広島県を訪問しました。

3人は、広島市のRCC本社で行われたインタビューで、本作の主な舞台となった江田島市や呉市周辺の瀬戸内海の風景、地元広島の人々とのふれあいについて語りました。

空気が澄んだ「江田島」での撮影

ーー江田島のロケの印象はいかがでしたか?

広瀬アリスさん
「やっぱり空気も澄んでますし、あの場所だったからこそできたお芝居だったりとか、撮れた絵っていうのがたくさんあるので、本当に江田島なくしては、この作品は完成しなかったなと心から思いますね。」

ーー江田島に行かれたのは初めてですか?

広瀬アリスさん
「初めてです。広島で何度か長期ロケをやったことはあるんですけど、江田島や呉は初めてだったので、楽しい生活を1ヶ月間続けてたって感じですかね。」

ーー木戸さん、江田島ロケはいかがでしたか?

木戸大聖さん
「最高のロケーションの中、撮影をさせてもらったなと思っています。普段見てきてないくらい海も空も澄んでいる景色だったので、すごくお芝居をしやすい環境でやれていたんだなと、撮影が終わって1年経っても思いますね。」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

江田島をロケ地に選んだ理由

2025****年6月から7月にかけて、広島県江田島市と呉市、そして広島市で大規模ロケが行われました。真夏の炎天下にも関わらず、地元の人たちがボランティアエキストラなどとして、撮影に協力しました。

ーー監督、江田島をロケ地に選んだ理由を教えていただけますか?

矢崎仁司監督
「一番は、まず夕日がきれいな場所を探して、尾道ぐらいからずっと西へ来た時に、江田島の夕日がきれいだと聞きました。そこで「オリーブ&ライム」という素晴らしいカフェ(インタビュー時点は閉店)を発見し、それが原作のイメージにぴったりの場所だったので『ここだな』と思いました。海岸の通りをずっと来ていたんですけど、江田島や呉は本当に良かったですね。」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

灼熱の現場と飛び込みシーンの裏側

ーー撮影中の暑さはいかがでしたか?

木戸大聖さん
「灼熱です。もう暑すぎるくらいの。なかなか大変でしたけど、でももうそこすらも楽しんでやるっていう撮影だったのを覚えています。

広瀬アリスさん
「きつかったね。」

ーー灼熱の江田島ロケだったということですが、沖晴くん役の木戸さん、海に飛び込むシーンもありました。あれは一発OKだったのですか?

木戸大聖さん
「衣装的にも何度もチャレンジはできないので、一番最初の京香との出会いで落ちるところは、皆さん、緊張感の中で撮影していました。落ちて自分が水面から顔出した時は、広瀬さんを中心に上から拍手をしてくれたのを覚えています。すごくライブ感がありましたね。」

広瀬アリスさん
「京香として上からのぞく気はするけど、広瀬として『大丈夫かしら…良かった!』と心配したんでしょうね。灼熱だったから、ちょうど良かったです。制服の下に色々着なきゃいけなくて暑かったですし、一発本番なのでスタッフさんも準備されている間ずっと待っていて、体調とか心配になるくらい本当に暑かったですね。」

映画を支えた地元広島の人々

ーー広瀬さんも飛び込むシーンがありましたね。

広瀬アリスさん
「ありました。私はプールで一人じゃなかったので、レスキューの方もいらっしゃって信用して、結構楽しんで撮影していましたね。」

ーー撮影を通じて、地元の方との交流はいかがでしたか?

矢崎仁司監督
「実際に撮影して一番すごかったのは、人が温かいということです。みんな映画に協力的で、漁師さんなんかも自家製の木枠を作って、波が立たないようにしてくれたりして。本当にみんなで一緒に映画を作っている感じがしました。」

広島弁のかわいさと猛特訓した楽器演奏

本作で広瀬さんが演じたのは、末期の乳がんを患い、余命1年を宣告され、故郷の瀬戸内海の島に戻ってきた音楽教師の踊場京香。祖母の営むカフェを手伝いながら、母校の合唱部の指導をすることになり、そこで木戸さんが演じる不思議な高校生・志津川沖晴(木戸大聖)と出会う。

ーー今回の舞台が瀬戸内で、広瀬さんは広島弁のようなセリフもありました。苦労されたことはありましたか?

広瀬アリスさん
「送られてきた音声をしっかり聞いて演じる、という感じでした。これまで方言役をいっぱいやってきたので、そこは割と慣れていましたね。『〜じゃけえ』と語尾がなまる感じがすごくかわいいなという印象です。ただ、アウトプットの速さが異常なので、作品が終わったら次の作品に向けてしまって、今はセリフを言ってみてと言われても言えないくらいです(笑)。『〜じゃけえ』は、おばあちゃんがよく言ってたセリフだったのでイメージはありましたし、お芝居中よりも聞いている側の方が覚えますね。」

ーーお2人が楽器を演奏するシーンも印象的でした。木戸さんはギターを元々やっておられたのですか?

木戸大聖さん
「やったことがなくて。今回の作品で歌とギターを教えてくださる先生のもとで、基本的に1日2時間から3時間、クランクインまで練習してました。最後に歌った「生きる」という曲は、絶対にギター初心者が最初にやる曲のテンポ感ではないくらい、コードとテンポが難しかったので大変でしたね。」

ーー広瀬さんは鍵盤を弾かれるシーンがありました。

広瀬アリスさん
「私もピアノを弾くことは人生の中でなかったので、初めてで。木戸くんと同様、クランクインまでにずっと練習を重ねて、クランクインした後も稽古をずっとやっていました。その時は弾けるようになりましたけど、方言と一緒で、アウトプットが早いのでもう弾けないです(笑)。」

ーーそういった演奏シーン、監督見られていかがでしたか?

矢崎仁司監督
「やっぱり素晴らしいなと思って、『ああ、弾けるじゃん』と思って見てました(笑)」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

何度も泣きながら撮影

広瀬アリスさん、木戸大聖さん、矢崎仁司監督の3人は広島市内の映画館で舞台挨拶を実施。広瀬さんは中心部の本通商店街を練り歩くなど、映画の完成後も、広島の人々と交流しました。

ーー最後に、広島の皆さんにメッセージをお願いします。

矢崎仁司監督
「本当に広島で映画を作れて良かったなと思いました。広島の皆さんは映画のことを良く知っていて、本当に協力的で、『ここで作って良かったな』『ここじゃないとできなかったな』と本当に感謝だけです。早く見て欲しいなと思っていたのでうれしいです」
「2人に出演していただいて本当に出会えて良かったなと思っているのは、撮影中僕は何度も泣きながらふたりの芝居を見てました。もうなんていい顔をするんだろうと。きっと皆さん見たことのない、すごい広瀬さんと木戸さんを見られると思います」

広瀬アリスさんと木戸大聖さんの思い

木戸大聖さん
「この作品は、京香と沖晴を中心に、生きることと死ぬことに直面した二人が出会うことで、『明日をどう生きていくか』『明後日をどう生きていくか』と、決して暗い作品ではなく、生きることに前を向いた作品になっています。江田島という本当に素敵なロケーションの中で撮影をさせてもらって、広島の皆さんにとっては見慣れた景色だったり、そういうところも楽しんでいただけるかなと思います。ぜひ大切な方と劇場で一緒に見届けていただけたらうれしいです。」

広瀬アリスさん
「この映画は広島という地で、そして広島の皆さんがいなければ完成しませんでした。本当に素敵な映画ができましたので、ぜひ大切な方と見に行ってください。よろしくお願いします」

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

広瀬さんと木戸さんのトークイベント(司会はRCCの横山雄二アナ)

広島市の映画館での舞台挨拶

広島市の映画館での舞台挨拶

広島市中心部を練り歩く広瀬アリスさん

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会

©2026 額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会