広島市で、路線バスを小型化して増便する実証運行が始まりました。

実証運行が始まったのは、広島市西区のJR西広島駅と己斐地区の団地を結ぶバス路線です。日中の時間帯、車両をこれまでの中型バスから、9人乗りのワゴン車両に小型化します。

なぜ小型化? 背景にはバスの運転手不足が

背景には、バスの運転手不足があります。ボンバス(HD西広島)の菅野龍義常務取締役は「採用面接や就活セミナーで、車の大きさに不安をもつ声を沢山聞く。バスとワゴン車のハードルの差はかなりあると考えている」と説明します。

今回使われる車両は、タクシーと同じ「普通二種免許」で運転でき、採用の間口が広がることが期待されています。また、小型化でこれまでバスが走れなかったエリアにも路線を延伸。2時間ほど空いていた運行間隔も1時間間隔に増便しました。

課題も 満員で乗り切れない事態 段差大きく高齢者は乗降に苦戦

しかし、一部の便では乗客が乗り切れない事態が発生。また、従来はノンステップバスが運行されていましたが、ワゴン車は段差が大きく、利用者からは不満の声が聞かれました。

乗客
「満員で乗れなかった人が気の毒」
「1人のおばあちゃんが、段差を上がろうとしても上がれなかった。私も手を引っ張ってあげたけど段差が高いから大変」
「立って乗ることが出来ない、バスじゃ無く小さいので。きのう(実証前)は、同じ時間帯のバスに10人以上居た」

実証運行は12月末まで行われます。広島市とバス事業者でつくる官民連携のプラットフォームは利用状況などを踏まえて、本格運行への移行を検討します。