広島東洋カープは1日、小園海斗(26)、矢野雅哉(27)、前川誠太(23)、田村俊介(23)の4選手と来シーズンの契約を結ばないことを発表しました。
鈴木清明球団本部長は報道陣の取材に応じ、4選手について「来季に向けて球団との信頼関係を築くことが難しい」と説明しました
球団本部長と記者とのやり取りは以下のとおり。
鈴木清明 球団本部長
「本日、前川選手、田村選手、矢野選手、小園選手の4名に対し、来年度の契約を更新しない旨を通知しました。
羽月元選手の逮捕以来、内部調査を続けてきましたが、これまで、現時点でエトミデートを使用したという事実は我々確認できておりません。
その上で今回こういう形になるのは、来季に向けて新井監督のもとで一丸となって進むには、(4選手は)球団との信頼関係を築くことが難しいという判断で、今回の通知を致しました。
それぞれみんな力のある選手なので(他球団で)チャンスがあれば頑張ってほしいと伝えて送り出しました」
Q.信頼関係に関する齟齬はどう生じた?
警察の捜査対象になっている選手や週刊誌報道がありますし、球団のヒアリングもやりながら、来年以降の信頼関係構築が難しいと判断しました。今後新たな問題が出た際にも「この選手は大丈夫だ」と言えないし、それも嘘かどうか分からないから、こういったことが今後来年以降もね続く可能性があるんだったらどっかできちっとした方がいいではないかという考えです。あくまで何か調査で彼らが具体的な事実が判明したからではありません。
「4名に対しては『もう仕方ないな』という判断」
Q.週刊誌報道のみの2名(小園・田村選手)の処分については?
我々も調査してますから。だからその調査で矛盾があったりすることもあるし。
だから中身については申し上げませんけど、まあこの4名に対してはもう仕方ないなという判断ですね。
だから書類送致された2人(矢野・前川選手)に対しても、結果が分からないわけだから、無実かもしれないし。
だからその判断でなくて我々が来季契約するっていうのは、まあ一般的に統一契約書もありますけど、スポーツマンシップとかいわゆるプレーとかだけでなく個人の活動においても、やっぱり日本国民の信頼を勝ち取るというか模範たるべきという文言もあるように、その行動もやっぱりきちっと正していかなきゃいけないので、そういう判断(自由契約)に到ったということです。
Q.コンプライアンス違反や規律違反?
違反とかそういうものではないです。判断の中にそういうもの(スポーツマンシップなど)を含めて決断したということです。

「信頼関係」「全部本当とも言えないし嘘とも言えない」
Q.聴取の中で矛盾を感じる受け答えなどがあったということか。
そういうのだけではない。(一部報じられた)写真という事実も色々ある。それらも含めて。中身は申し上げませんが、調査は半年以上、選手によっては5・6回実施している。それらを含めて、この時点で判断したと。
だから違反であればシーズン中の処分もあり得るが、それはなかった。この戦力外の時期は我々の判断ができるところなので、来季の契約は控えておこうという判断をしただけです。
Q.4選手とも「信頼関係」に触れていた。球団の調査の中で、矛盾が生じたり嘘をついてるんじゃないかなどあった?
疑念を感じることはあるんですけど、全部本当とも言えないし嘘とも言えない。我々もその調査の中で他の選手も含めてやっている中で、疑問があり、それを尋ねても、明確でなかったりすれば、一つの判断材料にせざるを得ないというところ。

落ち度のない戦力外なら…選手会からの反発は?
Q.調査によって疑念は深まった?
疑念はないです。疑念ではなくて、チームでやっていくうちに「この選手はもう大丈夫だ」とか、他のことが出ても「この選手はこんなことあり得ない」と思える選手なのかどうかという一つの判断。
だから、(4選手は)白か黒かと言えば白なんですよ。ただ契約にあたっては、やっぱりいろんな情報を調査しながら契約するわけですから、そういう判断をしたというだけです。
Q.落ち度がない場合、戦力外にするということについて選手会からの反発があるのでは
いや、ないです。これは我々の権利で、この時期は我々が契約するかどうかの判断は我々の権利ですから。
更新しないという判断は普通の戦力外選手もそうですし、今回の選手も我々の判断でするということですから。
シーズン中であれば彼らも労働組合でもあるし、羽月元選手のように団体交渉申し込まれれば、それに応じて彼らが納得しないと裁判になっていく話ですから。
(今回は)そういう話ではないので、「もう我々の判断ですよ」と。だから他球団でプレーするならそれ頑張ってほしいという形で送り出しています。

「サポートは特にない。各球団の判断に任せればいい」
Q.他球団でのプレ一について、一般的な戦力外の選手と違う見られ方をする。球団としてサポートは
サポートは特にないです。過去にいわゆる不祥事とかがあった選手でも、それを承知で受け入れる球団もありましたし。それは各球団の判断に任せればいいと思う。野球は海外色んなところでできるわけですから。野球をやっていこうという意思があるなら、それは頑張ってほしいというだけです。
Q.4選手はオフシーズンに広島の施設とかは使えるか。
11月末までは契約期間だから使えます。
Q.球団の再調査では外部の人材を起用した?
いや、ないです。

トレードや現役ドラフトなどではなく、自由契約を選んだ理由は
Q.トレードや現役ドラフトなどではなく、自由契約を選んだ理由は
我々の損失はあったとしても、「これはそうしよう」と。少しでも他の選手との交換とかそういうことを考える人もいるかもしれないが、もうここはきっぱり自由契約にして、各球団の判断に任せればいい。
Q.戦力として計算の立つ選手たちばかり。その痛手を負ってまでチームを変えようという意思?
そうですね、どこかで判断しなければいけないから。「もう早い方がいいだろう」ということで今日。これから戦力外出てきますけど、「とりあえず4名については早めにしておこう」という判断です。

ファーム行き…小園は「監督の判断」矢野は「お願いしました」
Q.小園選手、8月からファーム。球団としての判断はあったか
いや、監督の判断でファームに行ったわけですから。別にそれは監督とも話した話でもないですし。矢野選手に関しては私の方から写真報道出てる状態で「一軍はちょっと難しいな」ということで、お願いしましたけどね。
Q.逮捕者が出るなど、球団としてこの1年難しい対応を迫られた。今後への教訓として再発防止策をまとめるような考えは?
噂話があっても徹底的に突き詰めて、また選手にも注意喚起を度々していくしかないなという事は考えてますけどね。
それとオフにでも、他の犯罪、ゾンビタバコの話だけじゃなくて、オンラインカジノとか、暴力団関係とか、そういうものを含めて一度話をしたいなとは思ってます。
Q.それを公表することは
いや公表することでもないと思います。

「逮捕からはじまったから、みんな口をつぐんでしまった」
Q.新井監督には決断する前に情報が下りたのか、それとも決断した上で情報が下りたのか。
「(自由契約)しますよ」という話で下りてます。
Q.4選手の聞き取りの中で、明確でない回答があったという認識?
(明確でない)回答もあるし、明確なのもあるし。それが一つ一つ何かというのは申し上げませんけど、全選手に(聞き取りを)やってますから。その中で総合的に判断したということです。
Q.4選手は球団の疑問に対して明確に答えてない部分があるという理解でよいか
あるでしょうね。余談ですけど、いきなり(羽月元選手の)逮捕からはじまったから、みんな口をつぐんでしまったという部分はあるとは思いますけどね。
オンラインカジノみたいに自主申告みたいな形が取れればもっと違ったんでしょうけど、逮捕で警察の捜査が進んでる中で、我々が調査したからってそれを表に出すこともできないし、捜査の支障があってもいけないし。もうその段階ではもう警察の捜査に全てはお任せすると。その上で我々の中の内部調査は地道に進めていく、という形でやってます。
Q.捜査内容は公になってない
我々の調査は捜査権があるわけではなく、ヒアリングが中心。「こういう噂を聞きました、こういうことがあるんじゃないですか」、それを確認する。
個別ヒアリングを重ねるということはしましたけど、だからってそれを外部に出すと個人のプライバシーの問題もある。定かでないものは一切出せないし。警察の捜査結果が出れば、それに対してまた我々も調査を進めていくという進め方です。

個人のプライベート活動…「どこまで我々が本当に責任を持つのか」
Q.今シーズンはカープファンの多くが悲しい思い、辛い思いをした。球団としてその責任はどう考えている?
ファンの方、関係者、他球団に対して大変なご迷惑とご心配おかけしたということは大変責任感じてますし、お詫び申し上げたいと思います。
ただその一つ一つに関しては、我々が通常管理する野球の中の話ではなくて、個人のプライベートの中の活動なので、それをどこまで我々が本当に責任を持つのか、社会人一般相手にですね。判断は色々あると思いますけど、全部行動把握してるわけではないですし、オフの行動を全部我々が出せっていう話でもないし、そこはもうプロ野球選手で契約する時には、ちゃんと「個人活動に対しては模範的な行動するように」っというのがあるので、そこは自覚持って行動してもらいたいと思ってますけどね。
Q.確認ですが、責任をとるとかという話には進んでいかない?
いや、責任があると思われ、追及されるなら追及してください。
(松田一宏オーナー代行が発言)来季、一丸となって戦っていくということ。まず目指すっていうことで、責任を果たしていきたいかなとは、思っています。

来年の球団体制は…
Q.内部調査は、継続中か終結したのか
今の段階で終結していますが、また新たなものが生じれば続けていく。
Q.内部調査については球団内の選手の聞き取り以外にも?
してはいるが、捜査権がないのでできない部分がある。ヒアリング中心というところです。
Q.来年のチーム、オーナー、社長、球団本部長、皆さん体制としては来年も同じ形?
それは私が答えるあれじゃないです。
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