みなさんはラーメン1杯にいくらまで出せますか?実は今、広島のラーメン価格が「日本一」になっているんです。

総務省「小売物価統計調査2025年」総務省のデータによりますと、全国のラーメンの平均価格が最も高いのは、なんと広島県で840円でした。最も安い埼玉県は、465円なので、同じ日本国内で、およそ1.8倍も違います。一体なぜ広島のラーメンは高いのか、まずは街の声と、話題の店舗を取材してきました。

ラーメン1杯にいくら出せる? 広島県民の「ホンネ」を聞いてみた

大学生
(ラーメン平均価格が広島が全国1位ですが?)
「すごい、知らんかった」
(どんなラーメンなら高く出してもいい?)
「具材の量が多かったり、そういうのですね」
「お皿にチャーシューがペロンってなってるやつとか気になるかもしれない」
「1杯1500円なら出せますね」
「私は1200ぐらいまで」

会社員
「1000円でお釣りが来るぐらい。1000円以下の方がいい」
(例えば、自分の好きなものがめちゃくちゃ入っていたら?)
「1000円以下がいい。餃子頼んだり、チャーハン頼んだりしたら1000円超えちゃうから、ラーメンは1000円以下がいい」

中学生
「1000円いかないぐらいまでなら」
「有名だったら、1000円超えても分かるかな」

会社員
「週に2、3回ぐらい。1500円ぐらいまでなら」
(もうちょっといきません?)
「2000円ぐらいまでなら」
(どういう感じのラーメンだったらそのくらい出せますか?)
「もうトッピングモリモリみたいな感じ。自分へのご褒美で」

会社員
「2000円ですかね。もう僕は高くても全然平気だと思ってるので。気にしない」(なんで気にしないんですか?)
「もうそれだけ好きだから」

さまざまな意見が聞かれましたが…そんな中、広島市中区流川町のラーメン店「衝青天」を取材しました。

お値段なんと3500円! 広島産カキをふんだんに使った最高級ラーメン

橋本莉奈 アナウンサー
「こだわりのお高めのラーメンがあると伺いましたが、どんなラーメンなんですか?」
衝青天 長野淳一 オーナー
「広島県産のカキをたくさん使った最高級のラーメンがございます。」
橋本莉奈 アナウンサー
「ちなみに、おいくら?」
衝青天 長野淳一 オーナー
「広島では一番高いと思うんですけど、3500円」

こちらのお店の広島牡蠣を使ったラーメンは、ご当地ラーメンにもなっていて、一年を通して食べられるそうです。

衝青天 長野淳一 オーナー
「広島県産の中でも特に粒の大きいのをカキ屋さんに選んでいただいて。カキをたっぷり使って濃縮されたオイルになります。」
橋本莉奈 アナウンサー
「色がきれいですね」

ラーメン一杯に10~15粒も使っています。それだけではありません

衝青天 長野淳一 オーナー
「島根の石見ポークのチャーシュー」
橋本莉奈 アナウンサー
「これでもカキですか?」
衝青天 長野淳一 オーナー「アヒージョをペーストに作り替えてます」

こちらが、厳選された高価な食材をふんだんに使用した「季節の限定ラーメン」です。

いざ実食! 磯の香りが広がる超高級ラーメン、その美味しさとこだわりの理由

橋本莉奈 アナウンサー
「いただきます。すごいのは、香りがほんとに良い香りなんですよ。カキの磯の香りがふわーっと広がって、ほどよいモチモチ感。スープとカキのうまみと麺がすごい絡み合ってて、抜群においしいです。」

衝青天 長野淳一 オーナー
「おいしいものを提供したいなとの思いから色々食材を選んでいったら原価もあがっちゃう、場所柄、家賃とか人件費とかもろもろ高騰しているのもあって、必然的に、そうゆう価格になっちゃったって感じですね。県外のお客さんとか、外国人多いので、広島のカキを楽しんでいただきたい」

橋本莉奈 アナウンサー「うれしい、おいしい。これは、ちょっとお値段はってもしかたないだろうなっていうぐらい、高級ラーメン、絶品です」

なぜ広島のラーメンは高いのか? 鍵を握るラーメン市場の「三極化」

ここで気になるのが、「なぜ広島が全国一高いのか」という疑問…実は理由を示す明確なデータはないんですが、帝国データバンクの分析から理由が見えてきます。
大前提として、物価高や円安などコスト上昇があるけど、それは広島に限った話ではありません。鍵になるのは、いま全国のラーメン市場で起きている「三極化」。『500円前後の低価格帯』、『1000円前後の標準的な』価格、『1500円前後の高価格帯』に分かれています。

まず、大手チェーン店を中心とした『500円前後の低価格帯』について。食材の一括調達というスケールメリットや、オペレーションの効率化によってローコスト運営を実現し、利益を確保しています。

次に、味や素材で明確な差別化を図る『1500円以上の高価格帯』。こちらは、プレミアムな付加価値を提供することで選ばれる戦略をとっています。

広島のように「ご当地ラーメン文化」があり、こだわりのスープや具材を売りにする専門店が多い地域では、高価格帯にシフトしやすく、平均単価を押し上げていると考えられます。ただ、最近は低価格帯のチェーン店でも豪華な限定メニューなどで客単価が上がっていたりするので、一概に「チェーン店だから安い」とは言えなくなっています。物価高の波はありますが、たまにはちょっと贅沢なご当地ラーメンを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。