広島の「空の歴史」をたどります。全日空が広島に就航してきょうで65年となり、広島空港で記念のイベントがありました。

けさの広島空港。羽田に向かう便の搭乗口では、およそ140人の利用客に就航65周年を記念した限定のトラベルタグが手渡されました。

乗客
(65年ですが?)
「すごい、知らなかったのでびっくりしました」
「仕事でちょくちょく使うもんですから…そんなに歴史があるんですね」
「孫が出来てから新幹線より飛行機で速く行くように。もっともっと利用させてもらうので、もうちょっと便利にね…市内から来やすくなってくれたら」

1961年、旧空港で幕開け。カープ初V・歓喜の凱旋フライトも

全日空の広島就航は、広島市西区にあった旧広島空港が開港した1961年です。RCCの映像には、雨の中、傘を差してプロペラ機を見物する大勢の市民の姿や、着物姿の少女が花束を贈呈する様子が記録されています。その後、広島に到着する全日空機は、様々な歴史の舞台になりました。

1975年には、リーグ初優勝を果たしたカープの選手たちが、歓喜に包まれながら凱旋です。

広島東洋カープ 古葉竹識 監督(当時)
「盛大な歓迎をうけまして、言いようのない…本当に優勝して良かった」

ローマ教皇、世界的スター、さらには「ラッコ」まで!?

1981年には、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が特別機で到着し、600人の信者が讃美歌で出迎えました。

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世
「戦争は人間のしわざです」

1983年には、フランスの大スター、アラン・ドロンさんが到着。タラップで女性から花を受け取ると、送迎デッキを埋め尽くした女性ファンから歓声が上がりました。

「ちょっとそこどいてください」

全日空機で広島に降り立ったのは、人間だけではありません。1985年には、宮島水族館で暮らすことになる4頭の「ラッコ」が到着しました。アラスカから8000キロ。23時間の大輸送作戦でやって来たラッコたちは、冷凍トラックで宮島へ…。長旅の疲れも見せず、愛嬌を振りまいていました。

舞台は三原へ。来春のリニューアルに向け、さらなる飛躍を

その後、1993年には現在の三原市本郷町に新広島空港が開港しました。

全日空 広島支店 國島史恵 支店長
「65周年という節目を迎えることができまして本当に感謝もうしあげます。(空港は)来年春にリニューアルいたしますので、引き続き利用促進を盛り上げていきたい。ご利用のほどお待ちしております」

駐機場では、スタッフらが横断幕を掲げ、離陸する機体を笑顔で見送りました。