最大9連休のお盆休みですが、13日からがお休みという人も多いのではないでしょうか。この週末にピークを迎える山陽道の渋滞について、NEXCO西日本の「渋滞予測士」に話を聞きました。

中国地方の高速道路では14日以降に、山陽道で10km以上の渋滞が6回予測されています。

▼上り(大阪方面)
●東広島市 八本松トンネル付近
・14日 午前9時~午後4時 最大15km
・15日 午前9時~午後7時 最大15km
●岩国市 関戸トンネル付近
・15日 午後4時~午後10時 最大15km
・16日 午後3時~午後9時 最大15km

▼下り(九州方面)
●河内IC付近
・15日 午後4時~午後8時 最大10km 
●西条IC付近
・16日 午後3時~午後8時 最大15km

「渋滞が起きやすい場所」には、ある“共通点”が

NEXCO西日本中国支社(広島市)の渋滞予測士・山本康太さんは、曜日配列や過去の渋滞実績など、さまざまな要素を加味して渋滞を予測しています。

山本さんによると、渋滞が起きやすい場所は「下り坂から上り坂に差し掛かる『サグ部』や、トンネルの入り口など、自然と速度が低下しやすいところ」だということで、お盆の渋滞予測地点にも共通点があると話します。

「サグ部」とは、下り坂から上り坂に切り替わる「谷」のような場所のこと。上り坂にさしかかり無意識に速度が落ちる車がいると、後ろから来た車との車間距離が縮まります。次々に後続の車がブレーキを踏むことで、渋滞が起こってしまうのです。

また、トンネルの入口も暗さや圧迫感から、スピードが落ちる車がいることで、渋滞が起きやすくなります。

渋滞スポット“八本松トンネル” 渋滞予測士が解説

渋滞が起きやすい共通点が本当なのか、お盆に渋滞が想定されている「八本松トンネル」と「関戸トンネル」の周辺を実際に走り、渋滞予測士の山本康太さんに解説してもらいました。

まず向かったのは八本松トンネル。山陽道上り・志和ICの先にあります。全体的に上り勾配が続いているこの付近は、中国地方の高速道路で1番の交通量だそうです。志和ICを越えると、一度、下り坂になります。

渋滞予測士・山本さん
「アクセルを緩めても良いくらいの下り勾配になっていたが、渋滞予測地点の約1km手前あたりから上り始める」

下り坂から上り坂に切り替わり、上り坂のまま八本松トンネルへ。「サグ部」と「トンネル」が組み合わさった場所でした。トンネル内も上り坂が続き、速度が低下することで、渋滞のボトルネックになってしまうそうです。

渋滞スポット“関戸トンネル” 渋滞予測士が解説

続いて向かったのは同じく山陽道の上り・岩国IC先の関戸トンネルです。この周辺は、岩国ICの手前まで下り坂が続いています。しかし、岩国ICを超えると上り坂になり、そのまま関戸トンネルへと入ります。トンネル内ではさらに上り勾配がきつくなっています。

渋滞予測士・山本さん
「知らず知らずのうちに、同じような力でアクセルを踏んでいても、実際は速度が下がってしまう人が居る。そうなると後ろの車も速度を下げざるを得なくなってきて渋滞が起きる」

渋滞が予測されている2地点とも、「サグ部」と「トンネル」という、速度が下がりやすい構造となっていました。このような場所を通るときには、車間距離を確保しつつ「速度を落とさないよう意識して運転すること」が、渋滞を起こさないために重要です。

渋滞に遭遇したら? 渋滞回避のコツは?

渋滞予測士の山本さんは、もし渋滞に巻き込まれた場合は「追突事故を防ぐため、ハザードランプを点滅させて後続車に伝える」「渋滞の悪化を防ぐため、むやみな車線変更をしない」ようにしてほしいと話していました。

また、渋滞を回避するには「リアルタイムで渋滞状況などが確認できるWEBサイト『iHighway』のチェック」と、「広島から関西方面などの長距離移動では、交通量の少ない「中国道」への迂回」がおすすめだと話していました。