三原・強盗殺人事件の背後に浮かぶ複雑な人間関係
広島県三原市の地中から男性が遺体で見つかり、友人の男が強盗殺人容疑で逮捕された事件。この2人は2月に東広島市であった殺人・放火事件の「共犯関係」にあったとみられている。捜査が進むにつれて浮かび上がってきたのは、単なる金銭トラブルではない、複雑に絡み合った人間関係だった。

倉本幹太容疑者
6月29日、県警捜査本部は、強盗殺人容疑で、広島市南区の無職、倉本幹太容疑者(29)を逮捕した。
逮捕容疑は、倉本容疑者は友人の徳田雅希さん(29)に対する「700万円の借金」の返済を免れようとし、3月9日、徳田さんを三原市の会社敷地内に埋めて殺害したとされる。
生き埋めにして殺害したか

遺体が見つかった三原市の現場
徳田さんの死因について「窒息死」とみられ、捜査本部は、倉本容疑者が重機やダンプなどを操作し、穴の中にいる徳田さんへ一度に大量の土砂をかぶせ、“生き埋め”にしたとみて捜査をしている。
一方で、倉本容疑者は「私はしていません」と容疑を否認…。
友人関係だった2人の間に何があったのか。一連の事件の発端は、2月に発生した殺人事件だった。
発端は東広島の住宅火災裏庭で見つかった社長の遺体
東広島市黒瀬春日野にある閑静な住宅街。徳田さんが殺害された三原市に隣接する市で、現場からは西におよそ35km離れた場所だ。
2月16日未明、この住宅街で民家が燃える火事が起きた。

閑静な住宅街で起きた火災(視聴者提供)
その後、この住宅の裏側で発見されたのが、この家に住むリフォーム会社経営の川本健一さん(当時49)だった。
川本さんは、首を刃物で刺されて殺害されていた。
「男ともみ合いになり火を付けられ…」
この住宅には川本さんと妻の2人で住んでいて、妻もやけどするなどのけがをした。
事件の日、妻は近所の家に助けを求めたという。妻から話を聞いて警察に通報した男性は当時の様子をこのように振り返る。
「『助けてほしい』と言っていて、必死だったし動揺が見えた。髪の毛が焦げていたので、火の中を逃げてきたんだなと」

捜査関係者によると、妻は当時、警察に対して、
▽「強盗が入ってきて、刃物で脅された」
▽「男ともみ合いになり火を付けられ、2階から飛び降りて逃げた」
▽「灯油のようなものをかけられた」
▽「旦那がまだ中にいるので助けてくれ」
などと説明していたという。
“証拠品が埋まっている”情報の先にあったのは別の遺体

広島県警はこの事件の翌日の2月17日、川本さんの殺害、住宅への放火、妻への殺人未遂といった容疑で東広島警察署に捜査本部を設置した。
その後、事件の捜査を進める過程で「三原市の会社敷地内に、事件に関する証拠品が埋まっている可能性」が浮上したという。
警察は4月29日、重機などを使って現場の掘り起こしを実施。そこで発見されたのが、三原市に住む鉄工業の徳田雅希さん(29)の遺体だった。
(2回目【「まさか幹太が…」会社の未来を担うはずだった男が…生き埋め強盗殺人事件と殺人・放火事件を繋ぐ“義理の甥”】に続く)
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