故障のため動かなくなっていた広島市の大時計が2日、1年ぶりに再び時を刻み始めました。

広島市中区の基町クレドでは2日朝、高所作業車による修復作業が行われていました。

高さ7.2メートル、幅3.2メートルの大きな時計。組み合わされた鐘がメロディーを奏でる「カリヨン時計」です。1994年の基町クレド開業以来、およそ30年にわたって、広島の中心部に時を知らせ続けました。しかし去年3月、突然動きを止めてしまったのです。

NTTアーバンバリューサポート中国事業部 平林里和子さん
「施設内を巡回していたスタッフが時計が止まっていることに気が付きました」

当初、故障の原因は分かりませんでした。

街の人
「(故障には)気づいてました。いつも動いていたはずなので。紙屋町のシンボルのひとつが無いなと、寂しさを感じる」

基町クレドの管理会社には、10数件の問い合わせが寄せられたといいます。

NTTアーバンバリューサポート中国事業部 平林里和子さん
「来館客や通行人の方からも問い合わせの声がたくさんあり、社内で修理をしようという話が進んでいきました」

故障から1年あまり。専門業者が調べたところ、原因は制御装置の経年劣化と判明しました。ベルギー製の部品も調達の目処がたち、ついに修理が行われることになったのです。

記者「まもなく午前10時です。修理を終えたカリヨン時計が再び動き始めます」

12の鐘が織りなすメロディ。午前10時ちょうどを知らせる鐘の音は、キリストの誕生を祝う曲「Mary’s Boy Child」でした。

街の人
「華やかな感じがしますね音楽が鳴ると」
「時計を忘れてしまったとき、時計があると助かる」
「これから通るときには大時計をチラッと見てみます」

修理に合わせて時計の針は新調され、LED電球も取り付けられました。

NTTアーバンバリューサポート中国事業部 平林里和子さん
「(基町クレドの)竣工時から愛されてきた時計なので。まだ少し不安定なところもあるかもしれませんが、基町のシンボルとして皆さんに愛される存在であってほしいと思います」

カリヨン時計は、毎日午前10時から午後9時までそれぞれ正時にメロディを奏でます。メロディは47パターンあり、季節に合わせた音色も鳴り響くということです。