RCCラジオでは6月、『聴いてAction! 防災・減災プロジェクト』と題して、大雨や台風など自然災害に対する日頃の備えを呼びかけています。

今回の『おはようラジオ』ゲストコーナーには、NTTドコモ中国支社 ネットワーク部 部長の井上雅宣さんにお越しいただき、災害時の通信を確保するための取り組みについてお話を伺いました。

RCCラジオとNTTドコモの「災害発生時における協定」

MC)実は、私たちRCCラジオとNTTドコモ中国支社は、災害発生時の相互協力協定を結んでいるんですよね。。

井上さん)そうなんです。災害時における安否確認や必要な情報提供は非常に重要ですので、両社で連携をとっています。具体的には、ドコモが避難所へ行う支援内容などの情報を、ラジオを通じていち早く県民の皆様へお届けできるような体制を整えています。5月18日にも、災害発生時を想定した円滑な情報発信のための共同訓練を一緒に実施いたしました。

災害時でも「通信を止めない」「一刻も早く復旧する」ための備え

MC)ドコモさんとして、災害対策にはどのような姿勢で取り組まれているのでしょうか?

井上さん)ドコモでは、「災害時でもできる限り通信を止めないこと」、そして万が一止まってしまった場合でも「できるだけ早く復旧すること」を基本方針として取り組んでいます。特に110番や119番といった緊急通報の確保は命に関わりますので、全国でさまざまな備えを進めています。

💡 通信を復旧させるための移動式インフラ
移動基地局車・移動電源車: 災害によって陸上の基地局が被害を受けた場合でも、臨時の車両が現地へ駆けつけて電波や電源を復旧させます。

船上基地局: 津波などで沿岸部が広範囲にわたって被災し、陸路からの復旧が難しい場合は、海上にある船から電波を発射して通信エリアをカバーすることもあります。

井上さん)今や携帯電話による通信は、電気や水道と同じ“生活インフラ”の一つです。災害時には、ご家族との連絡、避難情報の確認、救助要請など 、“つながること”そのものが安心につながると考えています。

避難所での無料支援と、通信会社が手を取り合う「つなぐ×かえるプロジェクト」

MC)避難所が開設された際にも、現地で様々な支援を行っているそうですね。

井上さん)はい。避難を余儀なくされた方々が安心して携帯電話を使えるよう、避難所では「無料充電サービス」や「Wi-Fiルーターの設置」を行っています。また、「衛星携帯電話」や「タブレット」の無料貸し出しといった支援も実施しています。

MC)大規模な災害になると多くの避難所が同時に立ち上がりますが、そのあたりはどのように対応されるのですか?

井上さん)ドコモは、国内の通信事業者8社が協力して被災地や避難所を支援する「つなぐ×かえるプロジェクト」に参加しています。昨年度からは、避難所支援において「どの通信会社がどの地域を担当するか」という詳細なエリア分担の運用も始まりました。これにより、各社による支援の重複や不足をなくし、よりスムーズかつ広範囲に支援を届けることが可能になっています。

他社の電波も使える「JAPANローミング」と、空からつながる「衛星通信」

MC)今年(2026年)に入ってから、さらに新しい取り組みも始まっていると伺いました。

井上さん)はい。まず4月1日から、通信業界全体で「JAPANローミング」という仕組みがスタートしました。これは、災害などで自分が契約している通信会社の電波が使えなくなってしまった場合でも、他の通信会社のネットワークが生きていればそちらに接続して通信を可能にするというものです。通信事業者全体で、災害時の「つながらない」を減らしていこうという取り組みです。

さらに、4月27日からは新サービス「docomo Starlink Direct」を開始いたしました。

🛰️ 「docomo Starlink Direct」とは?
スマートフォンと宇宙にある人工衛星が直接つながるサービスです。これによって、地上の通信設備が被災してしまった場合でも、空が見える場所であれば通信ができる可能性が広がります。これまで電波が届きにくかった山間部や離島、海上などでも一部の通信が利用できるようになります。

井上さん)この衛星通信サービスは、「ahamo」を含むドコモの対象プランをご契約されている約2200万人のお客様であれば、当面の間「無料・申し込み不要」でご利用いただけます。(※対応機種は一部の新しい端末等に限られますので、ご自身の機種が対象かどうかはドコモのホームページ等でご確認いただけます)

最後に、ラジオをお聞きの皆さんにメッセージ

井上さん)台風などはニュースを見ていればいつ頃来るかある程度予測ができますが、地震などは本当に突然起こります。
いざという時に慌てず、大切な人としっかり連絡が取り合えるよう、日頃から複数の連絡手段や避難場所をご家族の間で確認し合っておくことが何より大切です。日常のちょっとした備えが、もしもの時の安心・安全に繋がります。今できることから、少しずつ始めてみてください。

MC)災害はいつ起きるかわかりません。だからこそ、「もしもの時につながる安心」を日頃から意識しておきたいですね。今回のゲストは、NTTドコモ中国支社の井上雅宣さんでした。ありがとうございました。

※2026年6月19日RCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」より

RCCラジオでは、雨の季節に、いろいろな番組でパーソナリティや気象予報士がふだんからの災害への備えを呼びかける「Life 聴いてAction!防災・減災プロジェクト」を6月1日~30日まで展開しています。

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