RCCラジオでは6月、『聴いてAction! 防災・減災プロジェクト』と題して、大雨や台風など自然災害に対する日頃の備えを呼びかけています。

今回の『えんまん。』ゲストコーナー「えんまんさん。」には、竹原市に本社を置く株式会社東工電設の桑原直社長にお越しいただきました!

実は東工電設さんは、本業の電気設備工事だけでなく、東広島市西条町で洋菓子店舗「ララパレット」を運営していて、「5年間常温保存できる絶品スイーツ」を開発・販売しているんです。今回はその開発秘話や、防災への熱い想いについて伺いました。

防災スイーツ「長期保存フィナンシェ」が5年保存に進化

MC)桑原社長、昨年もこのコーナーにご出演いただきありがとうございました。東工電設さんは、発変電所や公共施設などの電気設備を支えるインフラのプロ集団ですが、その一方で洋菓子店「ララパレット」も運営されています。 昨年ご紹介いただいた「常温で1年間保存可能なフィナンシェ」には驚きました。

桑原社長)防災スイーツとして開発した「長期保存フィナンシェ」ですが、大きく進化しました。 昨年は「常温で1年保存」とお伝えしましたが、なんと現在は「常温で5年保存」が可能になったんです。

MC)5年ですか!?常温で1年でも驚いたのに、どうやって5年に延ばしたんですか?

桑原社長)実は、昨年の段階ですでに「5年保存できる」という安全性のエビデンス(検査結果)自体は出ていたんです。ただ、私たちとしても万全を期すために、第三者機関によるしっかりとした検査を重ねて裏付けを取りました。その結果、晴れて「5年間の品質保持が可能」と証明されたため、今年から正式に5年保存としてパッケージ化し、販売をスタートしています。

MC)5年保存できるフィナンシェとは、聞いたことがないです。そもそも、なぜ電気設備会社である東工電設さんが、この商品を開発しようと思ったのでしょうか?

桑原社長)きっかけは、2018年に起きた西日本豪雨災害です。私自身も避難所での生活を経験しました。避難所にはおにぎりやパン、ラーメン、お水といった基本的な物資はすぐに支給されたのですが、避難生活が長引くにつれて、「甘いもの」や「ホッとできるもの」がほとんどないことに気づいたんです。

大変な状況下において、一口食べるだけで少しでも気持ちが和らぐ、心がホッとするようなスイーツが必要ではないか。 そう強く感じた経験が、この長期保存フィナンシェ開発の原点です。

MC)ご自身の辛い避難経験から生まれた、まさに「命の次に心を繋ぐ」商品なんですね。

5年保存なのに超しっとり!?妥協ナシの「美味しさ」へのこだわり

MC)5年保存できると聞くと、どうしても「パサパサして硬いんじゃないか」「味は我慢するしかないのでは」と思ってしまうのですが・・・。

桑原社長)おっしゃる通りです。保存食と聞くと、どうしても「長持ちするけど味は二の次」というイメージが強いですよね。 私たちが一番変えたかったのは、まさにその常識です。

展示会や試食会で皆さんに食べていただくと、「これ、本当に保存食ですか?」「普通のお菓子と変わらない!」と驚かれる声をたくさんいただいています。 私たちは、「長く保存できること」と「美味しいこと」、この両立に徹底的にこだわりました。

MC)心を癒すためのスイーツですから、美味しくなければ意味がないということですね。

桑原社長)はい。特に避難所では、小さなお子さんやお年寄りの方もいらっしゃいます。 そういった方々でも食べやすいように、口どけや食感には特に配慮しました。さらに、災害時のストレスを少しでも和らげられるよう、香りや風味にもこだわっています。

MC)きょうは、スタジオにその5年保存フィナンシェをお持ちいただいています。パッケージを開けた瞬間、バターのすごくいい香りがします!

桑原社長)パッケージにも工夫がありまして、香りを逃さないような特殊なフィルムを使っているんです。

MC)(試食して・・・)これ、本当に美味しい!全くパサパサしていなくて、すごくしっとりしています。 むしろ、そこらへんの洋菓子屋さんで買うより美味しいかもしれない(笑)

桑原社長)ありがとうございます。実は、バターは本格的な「発酵バター」を使用しています。 さらに、地元広島県産のレモンを使った「ゆず風味」なども用意しており、素材選びにも妥協していません。

MC)このしっとり感で5年も持つなんて信じられないです!

ローリングストックにも最適!「日常に溶け込む防災」の提案

MC)この美味しさなら、普段のおやつとしても普通に食べたくなりますね。

桑原社長)まさにそこが狙いでもあります。最近よく言われる「ローリングストック(日常備蓄)」にもぴったりな商品だと思います。

多くの方が、防災食を買ったまま忘れてしまい、いざという時に賞味期限が切れていた・・・という経験があるのではないでしょうか?
私たちのフィナンシェは、普段のおやつとして美味しく食べていただき、食べた分を買い足していく。 そういった「日常に溶け込む防災」の形を提案したいと考えています。

MC)これなら無理なく備蓄が続けられそうです。今後の展開や、新しい商品の予定などはありますか?

桑原社長) はい。「ララパレット」は、これからも地域に愛される洋菓子店であり続けたいと思っています。 現在は店舗での販売のほか、企業様のノベルティや自治体の備蓄品としての導入も進んでいます。

今後は、アレルギー対応の長期保存スイーツの開発も進めており、完成間近となっています。また、広島レモンを使った新しいフィナンシェも発売予定です。 自治体、企業、学校、福祉施設など、様々な場所で私たちのスイーツが「安心の備え」となるよう、品質向上に取り組んでいきます。

最後に:桑原社長からのメッセージ

MC)桑原社長、最後にリスナーの皆さんへメッセージをお願いします。

桑原社長)防災と聞くと、どうしても堅苦しく、ハードルが高いものと思われがちです。 しかし、まずは「少しでも楽しみながら備える」ということが大切だと考えています。

私たちが作ったスイーツが、皆さんの日頃の備えの第一歩になればこれほど嬉しいことはありません。 普段の生活の中で「これ美味しいね」と笑顔になりながら、いざという時には心強い味方になる。 そんな商品をお届けできるよう、これからも挑戦を続けてまいります!

MC)本日のゲストは、株式会社東工電設の桑原直社長でした。 美味しいフィナンシェと素敵なお話をありがとうございました!

※2026年6月11日RCCラジオ「えんまん。」より

RCCラジオでは、雨の季節に、いろいろな番組でパーソナリティや気象予報士がふだんからの災害への備えを呼びかける「Life 聴いてAction!防災・減災プロジェクト」を6月1日~30日まで展開しています。

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