母親の胎内で被爆し、重い障害を負って生まれた原爆小頭症の被爆者たちと支援者が集まり、80歳の誕生日を祝いました。

「おめでとうございます」

原爆小頭症の被爆者と家族でつくる「きのこ会」が開いた80歳の誕生会。オンラインも含め小頭症の被爆者5人とおよそ50人の支援者たちが傘寿を祝いました。

原爆小頭症は、妊娠早期の胎児が強力な放射線を浴びたことで起こる障がいです。

「20歳までは生きられないと言われていた」

きのこ会 支援者 俳優 斉藤とも子さん
「ヒロエさん、最近はどんな感じですか?」
きのこ会 原爆小頭症 川下ヒロエさん
「病院通いが」
きのこ会 支援者 俳優 斉藤とも子さん
「今、どこか具合悪いところありますか?」
きのこ会 原爆小頭症 川下ヒロエさん
「甲状腺がまだね」

きのこ会 原爆小頭症 中井新一さん
「刺繍。針で手が痛い。老眼鏡をかけないとだめ」

きのこ会 原爆小頭症 田中敏子さん
「仕事が大好きで、とても楽しいです」

体が弱く、二十歳までは生きられないと言われていた原爆小頭児たち。原爆投下から81年が経ち、ほとんどの会員が健康の不安を抱えています。これまで会には、25人の当事者が在籍していましたが、すでに半数以上が他界しました。

原爆小頭症の兄を持つ長岡義夫 会長は…

「いつも泣くのは弱い人たち」

きのこ会 長岡義夫 会長
「よくぞ80歳まで生きてきてくれたなと。戦争が生み出した存在。弱い人たちにしわ寄せがいって、いつも泣くのはそういう存在の人たち。戦争の悲惨さを忘れてはいけないと、彼らを見る度に再確認させてもらっています」

きのこ会 支援者 俳優 斉藤とも子さん
「戸田さん聞こえますか?会いたいね」
きのこ会 原爆小頭症 賀村春夫さん
「元気でおってください。」
きのこ会 原爆小頭症 戸田初美さん
「はい、ありがとうございます」

今年5月末現在での「きのこ会」の当事者の会員数は10人です。