263回目は、
向洋こどもクリニック 梶梅輝之先生、「令和の学校健診」について伺いました。

学校健診は、法律で6月までに行うことになっていて
かつては女子児童も上半身裸…という光景がありましたが、
今は文部科学省の指針もあり、プライバシー配慮が徹底されています。
多くの学校ではパーテーションを使い、一人ずつ個室のような状態で診察します。
基本的には「服を脱がない」のが主流で、
体操服を着たまま、聴診器を当てる時だけ裾を少しめくるといった形です。
こうした配慮は、自分の体を大切に扱う、むやみに他人に見せないという
「プライベートゾーン」の意識を学ぶことにもつながっています。

そして数年前から「運動器検診」が加わりました。
背骨の曲がりや手足の動きを診るものです。
スマホやゲームに熱中してずっと猫背でいると、姿勢が固定されてしまい、
側弯症を悪化させる原因になるそうです。
また、足を組むのが癖になっていて、どちらかに偏っていることも影響します。
特に中学生の女子は側弯が出やすい時期で、
ひどくなると内臓を圧迫して、呼吸不全や手術が必要になるケースもあるため、
早めに気づいてあげることが大切です。
また心電図検査では、不整脈や心臓に穴が開いている疾患が見つかることがあります。
検尿では、子供の糖尿病が見つかる場合もあったり、
視力の低下もチェックしたりするそうです。

今の学校健診は限られた時間で
多くの子を診るスクリーニング、つまり精密検査が必要かもしれない子を
見逃さないための網のようなものだそうです。

もちろん判定が出たからといって
即、病気…ということではありません。
今気づけたことで、将来の腰痛や怪我を防ぐための「ストレッチ」や「遊び」を
取り入れるチャンスと思って、できるだけ早めに受診してくださいね。