現在、広島県内では、日照時間と雨の量のバランスがよく、葉物野菜の価格は安定しているようです。一方で、中東情勢の悪化で資材の高騰や品薄が相次ぎ、農家への影響は大きくなっています。

上村隆介さん「お世辞抜きで、もう自分が作ってるからとかじゃなくて、葉物野菜の中で一番美味しい野菜じゃないかなっていうのは、思ってます」

広島市安佐南区の川内地区で江戸時代から続く「上村農園」は、枝豆やトマトなどたくさんの種類の野菜を育てています。9日、上村隆介さんが収穫しているのは、「ミニ広島菜」です。

記者「長さ30センチのミニ広島菜です。普通の広島菜にくらべると、重さは50分の1だそうです」

川内地区の名産である「広島菜」を広く普及させようと、地元の若手チームが中心となり、3年前、「ミニ広島菜」を商品化しました。今の時期のでき具合を聞いてみました。

上村農園 上村隆介さん「もの自体は悪くないんですけど、草が多くて(生え始めが)早いって感じですね」

5月の平均気温は、広島市中区などで観測史上最も高くなりました。恵みの雨が降ったこともあり、葉物野菜は順調に育っていますが、悩みもあるようです。

今の農家が苦戦することは

上村農園 上村隆介さん「ミニ広島菜と同じだけ草が生えとるって感じなんで。その草をどうにかせんといけん。今からもう日中、草との戦いが始まります」

手作業での草むしりに加えて苦戦するのが、農業資材の高騰と品薄。中東情勢の悪化を背景に、ビニール製品全般が不足しているようです。大根を入れる袋は欠品し、ハウスのビニールは、手に入らなくなっています。すでに高騰している肥料にも影響があります。

上村農園 上村隆介さん「肥料の袋も、その値上がりしとるっていう話を聞いたんで。今まで以上にしんどくなるかなと。野菜の値段、僕らで上げることができんのんで」

「上村農園」では、2025年から直売所を設置しています。最近は、ビニール袋が不足しているため、新聞紙で作った袋も使用します。買い物袋は紙で代用できますが、紙は水分を吸ってしまうため、商品を包む袋は変えることができません。悩みはつきませんが、できるだけたくさんの人においしい野菜を食べてもらうため、工夫を続けながらこの川内地区で野菜を育てます。

上村農園 上村隆介さん「地元の野菜を地元で食べてほしいっていうのが1番。県外産の野菜がどんどん広島に入ってきてる中で、広島県産の野菜を食べてほしい。やっぱりそれだけ鮮度も違うんで」