広島市は、スーパーで販売されたヒラメの刺身が原因とみられる「クドア・セプテンプンクタータ」による食中毒が発生したと発表しました。

広島市によりますと、5月31日に市内の医療機関から「前日夜にヒラメの刺身を食べた家族3人が体調不良。クドアによる食中毒を疑っている」と連絡がありました。

激しい下痢や嘔吐などを引き起こす「クドア食中毒」とは

3人は、5月30日の夕方にスーパーで刺身用のヒラメを購入し、自宅で刺身にして食べた後、下痢や嘔吐などを発症したということです。

調査の結果広島市は、刺身用のヒラメが原因とみられる「クドア・セプテンプンクタータ食中毒」と判断しました。

「クドア」 厚生労働省のHPより

「クドア」は主にヒラメの筋肉に寄生する寄生虫です。アニサキスよりも小さいため、肉眼で確認することは難しいとされています。

クドアが多数寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間で、激しい下痢や嘔吐などの症状が引き起こされます。

ただ、症状は一時的なもので、大半は軽症のまま発症後24時間以内に回復し、後遺症もないということです。

予防方法は

広島市によりますと、現在分かっている予防方法は
・-20℃で4時間以上冷凍する
・中心温度75℃で5分以上加熱する
・養殖段階でのクドア保有稚魚の排除など
(ヒラメ養殖場で対策が行われています)
としています。

一方で、発症のメカニズムなど不明な点も多く、現在も研究が続けられています。これまでに分かっていることは
・クドアが寄生したヒラメを生で食べても必ずしも発症するわけではない
・症状は一過性で自然に治る
・これまでに重症化した例は報告されていない
・人の体内にクドアが長く留まる可能性は少ないと考えられる
としています。