ゴールデンウィーク期間中は、広島の世界遺産の宮島でも、多くの人でにぎわった一方、創業100年以上の老舗旅館では、中東情勢の長期化の影響で、経営を大きく圧迫しています。

末川徹記者
「廿日市市・宮島の表参道商店街です。思ったより人が多くてビックリしました。人の流れができて所によって前に進めないほど混雑しています」

ドイツからの観光客
「(宮島の何が楽しい?)シカ。とても美しくスピチュアルな場所。すべてが楽しみ」

物価高が直撃したゴールデンウィーク。どんな休日を過ごしたのでしょうか。

埼玉からの観光客
「愛媛・広島・岡山をまわり、充実したゴールデンウィークをおくれた。行った先々で土地のモノを我慢せずに食べたいので、お金を貯めた」

千葉からの観光客
「(息子が)授業で宮島のことを習った。原爆ドームも行きたい思いがあった」

広島市からの観光客
「夫も私も仕事で、旅行は行かなかった。姪っ子が『水族館に行きたい』とのことで一緒に行く」

GWの混み具合は?「閉店までひっきりなし」

商店街入り口で土産を販売する、やまだ屋です。

末川徹記者
「トップ人気の商品は『桐葉菓』(とうようか)ですが、それ以外にも、個包装でいろいろな味を楽しめるタイプが売れています」

やまだ屋の店員
「4日が一番忙しかった。列も途切れず、夕方の閉店まで客がひっきりなしだった」

宮島観光協会によると、3日(日)の来島者数は、約1万6000人にとどまりましたが、4日(月)は、3万6340人が島を訪れました。

重油が70円値上がり 宮島ならではの源泉事情

1902年創業の錦水館(きんすいかん)です。海を一望できる客室は、高い人気を集めています。

一方、中東情勢による影響が、旅館の経営を圧迫しています。一番の懸念は、大浴場です。

錦水館 武内智弘社長
「重油でボイラーを使う。宮島は冷泉。加温して循環しているので、沸かさないといけない」

源泉温度が約20℃のため、ボイラーで42℃ほどまで温める必要があります。

重油の価格は、1リットルあたり180円。去年3月と比べ、70円値上がりしています。中東情勢でさらに跳ね上がり、月に50万円以上の「コスト増」となります。

錦水館 武内智弘社長
「生活必需品もだが、旅館もエネルギー関係は絶対必要。(重油の)値上がりは次第にインパクトを感じる」

華やかな連休の陰にも、世界情勢の波が押し寄せています。