深刻化するバス運転手不足への対策に新たな一手です。広島市のバス会社に運転手の候補生として、2人の外国人男性が入社しました。

広島市のバス会社、広島交通にバス運転手の候補生として16日に入社したのは、インドネシアから来日したサエフル・ウルムさん(48)と、ティエリ・ヴァンド・アマデオ・コロンピスさん(36)です。

2人の入社の背景には、深刻化するバス運転手不足があります。広島交通に在籍する運転手は195人で、10年前と比べておよそ2割減少。現在、15人程度不足しています。運転手不足を理由として、2024年には2度、減便を行いました。

そこで広島交通は、外国人の在留資格「特定技能」に自動車運送業が加わったのを機に、社長自らインドネシアに出向き、現地で2人を採用しました。

広島交通 手島忠幸社長
「2人の第一印象は、熱意があってやる気満々で心打たれました。人間性が真面目ですので、この方たちなら日本に来ても大丈夫だと思い、入社いただくことにしました」

日本のバス運転手に憧れ 理由は?

元々インドネシアでは工場に勤務していたサエフルさんは、バス運転手へのあこがれがあったといいます。インドネシアではなく日本でバス運転手を志した理由を「日本の運転手は皆、交通ルールを守っているので、私もそのなかでプロドライバーとして人生を歩みたいという強い思ったから」と話していました。

一方、インドネシアでタクシードライバーとして働いていたティエリさんは、YouTubeで日本のバス運転手の動画を見て、その姿に惚れ込んだといいます。ティエリさんは今後の研修に向けて「例えば標識は知らないし、インドネシアと比べると交通ルールなども全然違うし、それはいまから慣れてくると思います」と話していました。

2人は今後、大型二種免許の取得や日本語での接客などの研修を経て、早ければ秋ごろから乗務する予定です。