30年にわたり親しまれてきた広島県廿日市市の宿泊温泉施設が、今月から営業を休止しました。背景には、多くのスキー場が抱える問題やコストの高騰などがありました。
「弱アルカリ性の単純温泉で美肌であったり打ち身、肩こりに効くと」
廿日市市吉和の「女鹿平温泉クヴェーレ吉和」です。最大160人が宿泊できるリゾート施設ですが、先月末で一旦、営業を休止しました。
「テープカット」
オープンは1995年6月。水着で入れる温泉スパや日光浴を楽しめるデッキを備え、家族連れなどで賑わいました。最大の魅力はその立地です。中国自動車道の吉和インターから車で3分。

山口からのスキー客
「インターから近いので降りて」
福岡からのスキー客
「福岡から楽で来やすいですよね」
山口や九州からのスキー客も多く、ゲレンデの後は温泉で疲れを癒します。
山口からのスキー客
「温泉は必ず終わった後には入ります。最高ですね」
人工降雪機も備えられ、ピーク時の2000年前後には年間16万人ものスキー客が訪れていました。しかし、スキーブームの沈静化に加え、近年の温暖化による雪不足が直撃。昨シーズンの客数は、ピーク時の半分以下にまで落ち込んでいました。
ゴッホやルノアールの作品を所蔵するウッドワン美術館も併設され、スキーシーズン以外での集客も期待されましたが・・・
クヴェーレ吉和・飯野祐一総支配人
「春から秋にかけての温泉、それから宿泊施設の来場者がなかなか収益ラインにのっていかないというのが一番大きいところですね」
休業に踏み切った要因は、施設の老朽化にあると言います。
クヴェーレ吉和・飯野祐一総支配人
「やはり一番はこの施設が30年経過したところで、色んなところ、建物自体もそうですし配管であったり色んな設備で改修費が必要になってきます」
人件費や燃料費の高騰も拍車をかけたそうです。

クヴェーレ吉和・飯野祐一総支配人
「源泉が25.4度のお湯を汲み上げて沸かしてやっているが、一般的に40度、41度に上げるために燃料費がかかってきますね、それから下の道路の麓の方に源泉があるんですが、そこから汲み上げるコストというか電気代というがかかってきます」
施設側は、すでに予約を受けている修学旅行や研修についてはその都度、温泉やレストランを稼働させて対応するとしています。
クヴェーレ吉和・飯野祐一総支配人
「まだ施設的に全然使えるし見た目にキレイだし皆さん言っていただいているので今の段階でももったいないという風な答えになってしまうんですけども」
今年のスキーシーズン、レストランや売店は営業しますが、温泉と宿泊の再開予定はありません。

クヴェーレ吉和・飯野祐一総支配人
「逆に今まで温泉宿泊施設があるスキー場と言うことで皆様にご愛顧いただいてましたので、なくて皆さんどのような反応をしていただけるのか。再開の道も探りながら、まずは休業しますけれども今後検討していきたいと思います」
(スタジオ)
今月から一旦休業したが、客室や研修できる部屋もありもったいない。広い駐車場も完備。駐車場でバイクの走行会や車の展示をしたいなどの問い合せも来ているそうです。クヴェーレ吉和では、温泉施設の再開も含め今後、施設の活用方法を検討していきたいということです。
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