アメリカとイランが戦闘終結に向けて協議する予定ですが、先行きは不透明です。緊迫する中東情勢は広島の暮らしを直撃していますが、私たちの食卓を彩る「海の幸」でもコスト増が懸念されています。広島市の市場を取材しました。
白山貴浩 記者
「午前4時半の広島市中央卸売市場です。競り人の威勢の良いかけ声とともに旬の魚が競り落とされていきます」
10日朝は雨が降って、時化の影響もあり、普段より魚の数は少ないものの、サワラなど春の魚介類が場内に並んでいました。

広島魚市場 佐々木猛 社長
「サワラは魚偏に春なんですが、春にたくさん漁獲されるので、そうゆ名前が付いたのではないかな。スズキも夏魚で、ずいぶん肥えておいしそうになってますので、この間、実は食べましたがおいしかったです」
経費は前年比2倍も。発泡スチロールから保管料まで、コスト増の水産業界
これらの魚は、本来なら喜ばしい旬の時期ですが、中東情勢の悪化に伴う原油価格の高騰が重くのしかかっています。船の燃料代を節約するため、確実な水揚げが見込める時でないと、出漁を控える漁師が多いといいます。

広島魚市場 佐々木猛 社長
「油代がどんどん上がったりとか。操業自体も厳しくなってますし、その輸送コストも上がってますし。例えばここでほとんど全部、発泡スチロール使ってますけど、それらの値段も今どんどん上がってまだ最中の状況でしてね。それがやはりどうしても魚の価格にも反映する面もありますし。コストの上昇というものがやはり我々の商売をしていく上でも非常に厳しくなってます」
佐々木社長によると、他にも、物流コストや冷蔵庫の保管料などさまざまな経費が去年にくらべておよそ1.5倍から2倍近く値上りしていて、魚介類の仕入れ値に跳ね返っているといいます。
不透明な中東情勢に、広島の水産関係者が抱く切実な願い
中東情勢の影響は「輸入もの」にも及んでいます。ノルウェー産のサーモンなど海外の水産物を輸入する際、航空運賃など調達コストも上がりつつあるといいます。

仲卸業者 イノクチ 大前俊介 部長
「円安や原油高の影響で、輸入品は軒並みではないですが1割高くらいになっています。早く戦争が終わらないと、どう転ぶかわからない。値段は高いままだと思う」
中東情勢の行方が不透明な中、広島の水産業界では生産から流通まで厳しい状況が続いています。
広島魚市場 佐々木猛 社長
「戦争はやめていただくというのが我々の願い。とにかく安定的な社会の中で、貿易も仕事もスムーズに流れていくような環境にぜひ戻っていただきたい」
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