豆をまいて福を呼ぶ前に、まずは自分自身を整える時間もいいかもしれません。
そんな思いで訪れたのが
広島市中区土橋町にある、昔ながらの銭湯 土橋温泉 です。
路地奥に現れる昭和の銭湯
大通りから一本入った路地の奥。
「女湯」「男湯」と書かれたのれんが、昔ながらの銭湯の雰囲気を伝えてくれます。

中に入るとまず目に飛び込んでくるのが 番台。
そしてそこに座っていらっしゃるのが、おかみの 岡峰朋子さん です。
高さのある番台、その理由

私の目の高さほどもある番台。
どうやって上がるのかお聞きすると…
男湯側にある扉からくぐるように入り、踏み台を使って上がるのだそう。
中は掘りごたつのような作りになっているんです。

この番台の高さにも理由がありました。
脱衣場から浴室まで全体の気配がわかるので、ご高齢の方やお子さんの見守りができる。
防犯や救急の面でも安心につながっているのだそうです。
ただの「昔ながら」ではなく、人を見守る知恵が詰まった場所 なんですね。
70年以上続く、変わらない空気
土橋温泉はご主人のおじいさまの代から続く銭湯で、70年以上の歴史があります。
脱衣場では昔から変わらない会話が聞こえるそうです。
野球の話、相撲の勝敗、健康のこと、最近食べた美味しいもの——
特別なことじゃないけれど、平和であたたかい時間。

「この雰囲気はこれからも変わらないでほしい」
そんなおかみさんの言葉が印象的でした。
ピカピカの浴室は毎日の積み重ね
ちょうど掃除が終わったばかりの浴室へ。

真ん中には大きな浴槽。
両側には体を洗うスペース。
この清潔さは、ご主人とおかみさんお二人で、毎日2時間かけて掃除 をしているからこそ。
目に見えないところの積み重ねが、
気持ちよさにつながっているんですね。
世代を超えて集う場所
利用される方は実に幅広く、幼稚園のお子さんから90代の方まで。
単身の方も多く、
「家でお風呂を沸かすより、ここでゆっくり入りたい」
そんな声も多いそうです。
大人はワンコイン500円。
大きな浴槽に手足を伸ばして入れる贅沢。
そして何より、人の気配がある安心感。
ロッカーの上には、常連さんのお風呂セットが並ぶ光景も。
石けんやタオルは購入できるので手ぶらでも大丈夫ですが、お風呂セットを持って出かける時間って、なんだかいいですよね。
節分を前に
最後におかみさんがこんな言葉をくださいました。
「節分を前に、今年の厄を洗い流して、今日の疲れも湯船に溶かして、しっかり温まってください。
今夜も土橋温泉は、あったかいお湯をたっぷり用意してお待ちしています。」
豆をまく前に、まずはお湯で心と体を整える。
そんな節分の迎え方も、素敵かもしれません。
土橋温泉
住所/広島県広島市中区土橋町3−4
営業時間/14:30~22:00
定休日/毎月5日15日25日
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