「自分は大丈夫と思わないこと」。高齢者を前に優しく話しかけるのは、広島銀行の行員、生田叔将さん(58)です。生田さんは、詐欺被害を未然に防いだとして警察から7回、感謝状を受け取りました。詐欺の被害を何度も水際で防いでいる生田さんから、被害に遭わないためのポイントを聞きました。

広島県内では去年、特殊詐欺の被害額が過去最悪を記録しましたが、実はSNS型詐欺など、他のタイプも含めた詐欺被害の全体の額としても過去最悪となり、約64億円にのぼりました。

「広島の阻止の匠」

広島銀行牛田支店で支店長を務める生田さん。詐欺の被害を少しでも食い止めようと奔走しています。

水際対策に力を入れる生田支店長は、詐欺の被害を未然に防いだとして警察から受け取った感謝状はこれまでに7枚、銀行内での表彰は13回。

まさに「広島の阻止の匠」です。

支店長の目標は「元祖・阻止の匠」

そんな生田支店長には目標とする人がいます。

人気お笑いタレント、かまいたちの山内健司さんの弟、山内剛さんです。山内さんは島根県で「詐欺を防ぎまくるコンビニ店長」として知られています。島根県警からこれまでに10枚以上の感謝状を受け取り、「阻止の匠」と認定されています。

生田支店長は「山内さんを超えられるくらい未然防止を図っていきたいと思う」と意気込みます。

そんな生田支店長は、広島市安佐南区の毘沙門台地区で行われた「敬老祝賀会」に講師として登壇。警察官がたりなどの手口のほか、被害に遭わないためのポイントを紹介しました。

「詐欺に遭わないためのポイント」

1.電話で名乗らない
⇒犯人グループは電話をかけるとき、相手が誰か分からずにかけているケースがほとんど。もし名前を言ってしまうと、その電話番号が「誰の番号なのか」が分かってしまう

2.知らない電話に出ない
⇒これが1番の詐欺の防止策。本当に必要な電話なら1回だけではなく、同じ電話番号から何回も電話がかかってくるはず

3.自分は大丈夫と思わない
⇒詐欺は誰でも被害に遭う可能性がある。まず「自分は大丈夫」と思わないこと。「自分は大丈夫」と思った人が詐欺に遭っているので、日頃から注意することが大切

4.周りに相談する
⇒もし少しでも「おかしいな」と思ったら家族や信頼できる人に相談する。もしくは最寄りの警察署に行って、本物の警察官に相談する

広島銀行牛田支店 生田叔将 支店長
「高額な出金をされる時に、理由を聞くことがあると思います。それは詐欺を未然防止するためのことなので、笑顔で理由を教えていただければと思います」