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横断歩道上で高齢男性が倒れ

「的確で迅速な心臓マッサージのおかげで助かった」。横断歩道の上に倒れていた男性を救った女性に、広島市消防局から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、福山市に住む看護師の城迫陽子さん(42)です。

去年11月、広島市中区の横断歩道上で高齢男性が倒れていました。この男性は、付近の人に支えられ歩道まで移動しましたが、最初は意識があったものの、段々苦しみだしたといいます。

周囲にいた人が様子がおかしいと、急いで119番通報をしていたとき、ちょうど近くを通りがかったのが城迫さんでした。

「考えるよりも先に身体が動いた」

城迫陽子さん
「ちょうど車で移動中に信号が赤になったので、ちょっと周りを見ていると倒れてる方がいた」

家族でお墓参りに行った帰り道、苦しそうに倒れている男性を見つけた城迫さん。「行ってくる」と家族に声をかけ、男性に駆け寄りました。すぐに男性の呼吸と脈を確認しましたが、反応はなかったといいます。

「心肺停止している」。看護師でもある城迫さんは事態の深刻さに気づき、すぐに心臓マッサージを始めます。

呼吸と脈がない・・・とっさに取った行動は

普段は看護師として病棟に勤務し、急性期の患者も担当したこともありました。なんとか命を繋ごうと、救急隊が到着するまでの間、救命処置を行いました。

城迫陽子さん
「助かってほしいと思いながら心臓マッサージをしていました」

救急隊が到着するとすぐに、AEDを実施。その後、男性は救急車内で心拍が再開。障害も残ることなく、現在は社会復帰しています。

「勇気ある行動で心強い」

広島市消防局によりますと、「心肺停止の状態」と通報を受けるのは年間約1100人にものぼるといいます。そのうち、一般の人の応急処置を受けて社会復帰まで繋がる人は、わずか5%ほどだといいます。

城迫陽子さん
「私だけの力ではなく、救急車を呼んだ方や、今まで医療関係の方々から学ばせてもらったからこそ行動できたと思う。皆さんに感謝したい」

この勇気ある行動に対して広島市中消防署は15日、城迫さんに感謝状を贈りました。そして、迅速で正確な心臓マッサージが男性の社会復帰に繋がったとして、「勇気ある行動で心強い」と感謝を伝えました。

感謝状を受け取った城迫さんは、「もし人が倒れていたら、絶対に助けられる看護師になりたいとずっと思ってきた。実際に男性を助けられてよかった」と話しました。