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正月をふるさとや旅行先で過ごした人たちのUターンラッシュがはじまった2日、広島・山口県境付近の山陽自動車道で発生した大規模渋滞。雪のために複数の車がスタックしたことにより起こった渋滞に、筆者は巻き込まれました。1時間に進んだ距離は10メートル程度…。ドライバー歴で何度も渋滞は経験していましたが、今回は未経験の「動かない大渋滞」でした。延々と連なる車列で何が起きていたのでしょうか?
筆者が福岡市近郊の帰省先から、広島市へ向けて出発したのは、2日の午後1時半ごろでした。車はミニバンタイプ。毎シーズン、スタッドレスタイヤをはいています。
夕方近くに山口・広島方面で降雪の予想があることは把握していたため、「夕方になるころには、なるべく広島に近づいておこう」という行程でした。
ガソリンを満タンにして、福岡県内の渋滞箇所を抜け、中国道へ…。山口県の美祢市付近から雪が強まってきました。ただ路面に降り積もることはなく、ほかの車とともに、順調に車は東へ向かっていました。

広島IC付近 2日午後
途中の休憩時に、山口県東部の岩国市周辺で渋滞が発生していることは把握していました。ただ、アップダウンや長短のトンネルが連続するこの区間はいつも渋滞する場所…。
「雪も降っているから、みんな慎重に運転しているのだろう」と、想像していました。車は、山陽道に入り、徐々に問題の渋滞に近づいていきます。
午後7時ごろ、車は山口県岩国市の玖珂IC付近に到達します。渋滞発生の表示も出ていたので、慎重に減速し、渋滞の最後尾へ…。雪は降り続き、渋滞回避のため、カーナビはここで高速を降りるよう勧めていました。
しかし、岩国市中心部方面には山間部を通る必要があるため、気象条件を鑑みて、そのまま山陽道を直進することを決断しました。当初は非常にゆっくりとしたペースですが、ノロノロと進んでいた渋滞の車列。ところが、岩国IC手前付近から、突然動かなくなります。
30分に1回、数十メートル進む程度の超ノロノロ渋滞です。

これはいつもと違う…到着が深夜になっても仕方ないだろう。そんな思いをめぐらせながら、まもなく広島との県境…というところで、異変が起きました。
車列が全く動かなくなったのです。
乗用車の全長をおおむね5メートルとすると、渋滞の長さ20kmで2車線が数珠繋ぎになっていたので、数千台の車に数万人が閉じ込められた状態になったとみられます。
午後9時を過ぎたあたりで、全く動かくなった車は、トンネルの中にありました。それまでカーナビでテレビ番組を視て、同乗者もスマホを触りながら時間をつぶしていましたが、地上波が受信できず、スマホの電波も入らなくなってしまったのです。
今雪が降っているのかも、全くわからない隔絶されたトンネル。見えるものは、コンクリートの壁と、全く動かない前方車両のテールランプの赤い光だけです。

閉じ込められて数時間…。しびれを切らした車内にいる人たちが、スマホの電波を探してか、車道の脇を出口付近に向かって歩き始めていました。
ようやく車が出口付近にたどり着いたのは、約2時間半後。なんとか機能を回復したスマホで、はじめて「複数台がスタックしている」という情報を得ることができました。
しかし、目の前にあるのは、延々とどこまでも連なる車の列だけでした。
大規模な渋滞に巻き込まれてから6時間…。筆者の車内だけでなく、周囲もトイレの問題や、空腹と睡魔に襲われます。
全く動かない渋滞は、いつ動き出すのかもわかりません。このままで、自身や同乗者のトイレはどうするのか?携帯トイレを積んでいれば、このうえない安心材料になっていたはずです。災害の時に使うもの…という程度の認識しかなかったことを後悔しました。

空腹の解消も渋滞の解消には欠かせません。日付をまたいだころ、帰省先で購入していたお菓子を、車内の全員で食べました。何気なく購入しているお土産も、非常時には、大切な食料となることを知りました。
そうやって時間をやり過ごしながら迎えた午前4時前…ようやく通行止め手前の広島県にある大竹ICで山陽自動車道を脱することができました。

山陽道玖珂PA付近(2日午後10時半ごろ/NEXCO西日本WEBサイトから)
大竹IC付近からは、国道2号で広島市を目指します。しかし、大竹市付近の国道2号は片側2車線から1車線になります。こちらも大渋滞でノロノロ運転です。なんとか普通に走行できるまでに2時間近くを要しました。
広島市の自宅にたどり着いたのは、福岡を出発して17時間後の午前7時ごろ。通常は4時間程度の行程です。とはいえ、渋滞の車列には関西や関東地方のナンバーの車も多くいました。小さな子どもも少なくないでしょう。みなさんは、無事家にたどり着けたのでしょうか?
いずれにしても、原因はノーマルタイヤの車による立ち往生とのこと。冬の高速道路への備えと、大規模渋滞になりそうなときや、なった時の備えをしっかりと伝えていかなくてはいけないと痛感しました。

資料
JAFによりますと、立ち往生した場合の対処法として、5点あげています。
1. 状況を確認し落ち着いて行動
ラジオやNEXCO公式アプリ、カーナビなどの交通情報を活用し、降雪状況や立ち往生の範囲を確認してください。無理に車を動かさず、自力で脱出が可能か判断し、脱出が難しい場合は救助を要請しましょう。
2. 救助を要請する方法を確認
体調不良など緊急の場合に救助を要請する方法を確認しましょう。高速道路に1kmごとに設置されている非常電話の場所を確認。連絡時に、キロポストの数字や目立つランドマークなど現在位置を伝えましょう。携帯電話の場合は、道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡するか、110番に通報。「#9910」に通報することで、NEXCOの管制センターが状況を把握し、除雪車や救援車両の派遣など適切な対応を行うことができます。

資料
3. エンジンをかける際の注意点
燃料をなるべく節約するため、エンジンは適宜停止しながら暖をとるようにしましょう。エンジンをかける際に注意する点は、マフラー周辺の積雪です。積雪により排気ガスが車内に入り込む危険性があるため、排気口が塞がれていないかを定期的に確認してください。もし雪で塞がれていたら直ちに除雪を行ってください。また、車が完全に雪に埋まってしまったら、一酸化炭素中毒の危険性を避けるため、必ずエンジンは切るようにしましょう。雪には断熱作用があるため、エンジンを切ってもそれほど車内の温度は下がりません。
4.車内にあるものを活用して防寒
毛布や予備の衣服をクルマに積んでいる場合は、重ね着をするなどして体温が下がらないように努めてください。毛布や衣服がない場合は、車内にあるものタオルやマスクなどを活用しましょう。また、車内に水や軽食があれば、こまめに水分を補給してください。
5.こまめに体を動かし血行を改善
寒いと体が縮こまり、動きが悪くなりがちです。長時間同じ姿勢でいるとエコノミークラス症候群になるおそれがあります。そのため、こまめに体を動かしたり、足首を回したりして、血行を良くしておくことが大切です。車の中だと動きに制限がありますが、足首や手首を回したり、かかとの上げ下げ、膝の曲げ伸ばしなど簡単なストレッチを行うだけでもかなり血行が改善します。
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