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12日深夜、広島市随一の繁華街で、男性2人が死傷する火事がありました。火事が起きたのは雑居ビル。もしたまたま居合わせたら、どのように行動すればいいのでしょうか?

12日深夜の火事現場
忘年会シーズン真っ只中に広島市中区胡町の繁華街で起きた火災。6階建て雑居ビルの5階にあるカラオケパブから勢いよく黒煙が立ち上り、あたりは騒然となりました。
火災が起きたビルで働いていた男性は・・・
「すぐお客さんを避難させて外に避難してきた。階段しか使えないので、すごいみんな慌てた状態だった」
この火事で、店を訪れていた男性客1人が遺体で見つかりました。
こうしたビル火災は過去にも起きています。2015年には2階建ての雑居ビルが全焼。3人が死亡する大惨事となりました。

多くの人を巻き込み、危険にさらす「ビル火災」。最も危険なのは炎ではなく「煙」だと専門家は話します。
広島市消防局予防部予防課 秋吉潤課長補佐
「ビルというのは非常に強固な構造になっているので、基本的に炎が建物全体に燃え広がるということは考えにくい。やはり一番逃げないといけない対象、危険となる対象というのは煙なので、この煙に巻き込まれないように逃げるというのが基本になってくるのかなと思う」
今回の火災でも、出火元の店舗以外への延焼はありませんでしたが、1人が煙を吸うなどして病院に運ばれました。秋吉さんは、避難するとき、この「煙」に巻き込まれないよう非常階段などを使って速やかに外へ出ることが大切だといいます。
その際、もう一つ気をつけたいポイントは…
広島市消防局予防部予防課 秋吉潤課長補佐
「低い位置には新鮮な空気が残っている可能性があるので、身を低くして、ハンカチやぬれたタオルで鼻や口を押さえながら避難をしていただくというのが基本になります」
では、階段が使えなかったり、自分よりも下の階が燃えてしまったりした場合にはどうしたら良いのでしょうか?

広島市消防局予防部予防課 秋吉潤課長補佐
「例えばバルコニー部分など、新鮮な外の空気に接することができるエリアがあれば、まずはそこに向かって逃げていただき、消防などの助けが来るのを待っていただければ」
ほかにもビルに置いてある避難器具を使って屋外へ脱出する方法もあるといいます。
ただ、一番大切なのは煙が充満してしまう前に避難すること。そのためにもビルを利用する時には、万が一に備えて避難経路を確認することが大切だと話します。
広島市消防局予防部予防課 秋吉潤課長補佐
「お店などを利用されるときに、どの場所から避難することができるのか、屋内階段はどこにあるのか、誘導灯の位置はどこにあるのか、避難器具はどこにあるのかなどを確認していただくことが大事かなと思う」

改めてビル火災に遭ったときの避難方法をまとめました。
火災が発生したらまずはビルの従業員の指示に従って非常口や非常階段へ向かい、避難します。その際、頭を低くして、おしぼりやハンカチなどで鼻と口を覆い煙を吸い込まないように注意しましょう。
非常階段が使えない場合は、バルコニーなど外の空気を吸うことができる場所へ移動することが大切です。また、場合によってはビルに設置されている避難器具を使い、屋外へ脱出したりもします。
ただ、ビルの利用者が事前に備えるには限界があります。
ビル火災を防ぐことができるのは建物の所有者やテナント関係者であるため、建物の利用者が安全に避難できるよう日頃から管理に努めていただきたいと思います。

























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