元総務大臣の自民党の寺田稔衆院議員が、去年の衆議院選挙で受け取った寄付金100万円を、選挙費用を記す収支報告書に記載していなかったことがわかりました。

広島県の選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書によりますと、呉市医師連盟は去年の衆議院選挙期間中の10月16日に寺田議員に100万円寄付したと記載しています。しかし、寺田議員側は、これを選挙後に提出する選挙運動費用収支報告書に記載していませんでした。寺田議員の事務所は、「報告書作成時に、領収書の控えとの照らし合わせがきちんとできていなかった。隠そうとした意図はなく確認不足だった」と説明しています。訂正した報告書は9日選管に提出しています。

寺田議員は、3年前に関係政治団体の政治資金の処理をめぐる問題が発覚し、総務大臣を辞任しています。事務所は、「再度、確認作業の徹底を図ります」と話しています。