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生産量日本一の広島カキが大量死 原因は海水の「高水温」と「高塩分」か 広島県「事態は深刻」

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生産量が日本一の広島のカキに異変です。広島県内各地で、養殖のカキが大量に死んでいる問題で、県は海水温や塩分の濃度が影響しているとみて、原因を調べてます。

猛暑の影響で成長が遅れたため、解禁日が3週間近くずれ込んだ、ことしのカキの水揚げ。異変は成長の遅れだけではありませんでした。

島村水産 島村広司さん
「死ぬ量が半端ではない。ここまで死んだのは初めて」

今シーズン、県内有数の産地である呉市やその周辺の海などで、養殖カキの6割から9割が死んでいるのです。

山根水産 山根周志 代表
「これもダメ これもダメ ここもダメ もう1個か2個しか残っていない状況」

被害は大きく、生産者は深刻な状況に直面しています。

山根水産 山根周志 代表
「今後どうしていくか課題ですよね、廃業せざるを得なくなる状況になってきてますよね」

県は、大量死の原因について▽ことしの夏から秋にかけて海水が高温になったこと、また▽雨が少なく、海水の塩分濃度が高い状態が続いたためとみています。

この「高水温」と「高塩分」の環境にさらされたことでカキが弱り、大量死につながったと推測しています。

被害の範囲は、呉市などの県・中部と福山市などの東部にまで広がっています。これから水揚げが本格化する廿日市市などの県西部でも大量死したという情報が一部、入っているということです。

県は「過去にないレベルの大量死で、事態は深刻だ」と危機感をもっています。

広島県漁連 米田輝隆 会長
「打ちのめされたような感じ。若い子(生産者)たちは。せっかく一生懸命やってきたのに。笑顔がない、シュンとしている状態です」

広島県漁連は、今後も生産を続けられるよう行政に資金面での支援を求めています。

広島県漁連 米田輝隆 会長
「長年、台風などいろんな被害あったが、我々は立ち直ってきた。過去からずっと。広島のカキは本当に大切な産業だと思っています。どうしても残さないといけない。カキは」

県は▽引き続き詳細な原因分析を進めるとともに、▽生産者への支援策についても早急に検討するとしています。

鈴木憲和 農林水産大臣
「我々としても技術的な支援も含めて、しっかりやらせていただきたいと思っています」

カキの大量死について鈴木農林水産大臣は支援に言及し、必要に応じて政務三役を派遣する考えを示しました。

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