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約一週間にわたって広島市中心部で目撃されていたサルが、24日に捕獲されました。山の中で群れで生活しているはずのサルは、なぜ、広島の街中に現れたのでしょうか?
24日の夕方、広島市中区西平塚町で捕獲された一匹のサル。
午後3時半ごろに、付近の人から「掘り込み式の駐車場にサル一頭が入った」と通報があり、現場に駆けつけた警察や市の職員が1時間半ほどかけて捕獲しました。
約1週間にわたって、目撃情報が相次いでいたサル。出没した場所はいずれも広島市中心部でした。

藤智美記者
「サルが最初に目撃されたエリアは、周囲に山のない市街地でした」
最初の通報があったのは18日です。午前8時半ごろ、広島市中区の県立美術館近くで、目撃者から通報がありました。その後サルは、周辺の学校や縮景園などを移動した後、行方が途絶えます。
その2日後、再びサルが姿を現したのは最後の確認場所から約700メートルほど南にある公園でした。捕獲を試みましたが、再び行方不明に…。
その後サルはさらに移動を続けます。

そして24日、サルは大通りをいくつも越えて南下していき、最初の目撃地点から約1.2キロメートル離れた中区西平塚町に出現。
掘り込み式の駐車場に入り込んだところで捕獲されました。
サルの捕獲にまちの人は・・・
「良かったなと思います。街中を移動されたら住民の人が怖がるので」
「また出ないかなという心配はあります。どこから来たのか不思議ですよね」

約一週間にわたって建物の屋上から屋上へと飛び回り、時には道路も渡りながら市内で生活したサル。そもそもどうして街中に現れたのでしょうか。
福山大学 生物科学科 石塚真太郎講師
「ニホンザルは多くは群れを作ってその中で生活しますが、今回街中で目撃されたのは、単独で行動していた未成熟のオスかと思われます。こういった個体は“単独オス”や“放浪オス”と呼ぶことが多いです」
今回捕獲されたサルの性別はわかっていませんが、生まれ育った群れを離れ、新しい群れを探している「放浪オス」が、市街地に入り込むことは時折あるといいます。ただ、広島市の地形を考えると珍しいといいます。

福山大学 生物科学科 石塚真太郎講師
「広島に関して言えば、今回出没した場所は山がかなり離れているので、離れた中心部にまで来たという面ではめずらしいかなと」
市街地に入った「放浪オス」にはどんな危険性があるのでしょうか。
「血気盛んな個体もいますし、人に対して強気に出てくるような個体である可能性も否定できないと思います。やはりサルを刺激しないこと、目を合わせるとサルにとっては威嚇の意味になるので、目を合わせないことが大切です」





















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