PR
子どもや中学生や高校生というよりも、大人の問題になっています。インターネット上のウソや誤った情報に惑わされないよう、広島市でICTリテラシーセミナーが開かれました。

セミナーには企業や教育現場などからおよそ300人が参加しました。主催した総務省中国総合通信局の梅村局長は「SNSを中心にウソや誤った情報、いわゆる『偽・誤情報』の流通や拡散が社会的な課題」と指摘。あらゆる世代のICTリテラシーの必要性を訴えました。
中国総合通信局 梅村研局長
「大人の皆さんが、SNS等の情報メディアの特性やリスクを理解した上で、SNS上にある情報を受け止めるということがこれまで以上に重要になっている」

「偽・誤情報」は災害時に広まりやすく、2016年の熊本地震では、「動物園からライオンが放たれた」と画像を投稿した人物が逮捕されました。また、選挙の際には根拠のない情報が有権者の投票に影響を与える可能性もあります。
なぜニセやウソの情報を人は信じてしまうのでしょうか。セミナーで挙げられたキーワードは「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」です。
Q普段どんなSNSを使っている?
街の人「インスタグラムです。ティックトックです」
Qフィルターバブル、エコーチェンバー聞いたことある
街の人「ないです」
街の人「分からないです、知らないです。似たような情報が流れてくるなとは思うけど」
街の人「フィルターバブルは聞いたことない。エコーチャンバーは聞いた事があるような気がするけど、具体的には分からない」

「フィルターバブル」とは、SNSや検索サービスで履歴などをもとに自分の考え方や価値観に近い情報ばかりが表示され、それが「世の中の標準」だと誤解してしまう現象です。また自分と価値観が近いコミュニティでは、似たような意見に繰り返し触れ続けます。これが「エコーチェンバー」で、自分でも気が付かないうちに情報が偏ってしまう問題が指摘されています。

特に大人は、人生経験に則して情報の正誤を判断する傾向があります。生成AIの発達によって、より巧妙な偽・誤情報も増えているといいます。
中国総合通信局 梅村研局長
「SNS上の偽・誤情報は災害時の判断や選挙における判断など色々なところに影響を与えるまで影響が大きくなっている。青少年の問題というよりは大人の問題という認識で取り組むことが重要」

総務省は今後もイベントなどを通じてICTリテラシーの向上をはかっていきたいとしています。
PR
新着記事
ランキング
※毎時更新、直近24時間のアクセス数を集計しています。
PR
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!