2025年も終わりが近づいてきました。おせちの予約や年始の旅行の計画など、そろそろ年末年始の予定を考え始めている方も多いのではないでしょうか。日本の「年末年始の風景」といえば、年末の大掃除、おせち作り、除夜の鐘、初詣……。しかし令和の今、それらは必ずしも“当たり前”ではなくなっています。なかでも実は、「年末じゃない大掃除」がオススメなのです。

大掃除、みんなどうしてる？

メーカーの花王が年末の大掃除に関する調査を実施したところ、この10年で大掃除を“11月前半から意識する人”がプラス15.7%と大幅に増加していました。その結果、実際の大掃除開始時期も前倒しされ、秋から徐々に取り組む“大掃除の早期化”の傾向が強まっています。

大掃除の平均所要時間は「3時間以上」が最多

また、大掃除にかける時間は「3時間以上」という人が最も多いという結果も出ています。年末は旅行や帰省で家を空ける人も多く、そもそも掃除をする時間を確保できない――それが大きな理由と言えそうです。

「日常からこまめに掃除を」「日々の暮らしの中で少しずつ」などと言われても、フルタイムで働く人や、高齢の方にとってはなかなか実行が難しいというのも現実です。

大掃除のベストシーズンは”今”　

本格的な寒さを迎える前こそ、大掃除にぴったりのシーズンです。水仕事が多く、換気のために窓を開ける時間も長くなりがちな大掃除は、寒さが厳しいとそれだけで負担が増してしまいます。

広島市内では、日中はまだ最低気温が10度を下回っておらず、動きやすい今こそチャンスと言えます。さらに、ここ数年で一気に定着した「ブラックフライデー」。スーパーマーケットなどでは11月21日頃から月末にかけてお得なセールが行われています。

このタイミングで洗剤や掃除道具をまとめて購入しておけば、年末に慌てて買うよりもお財布に優しいのは間違いありません。

忙しい現代 “外注”という選択肢も

最近は、個人向けハウスクリーニングや暮らしのサポートを専門にする企業も増えています。

家電量販店「エディオン」でも、直営店全店に「お困りごと相談カウンター」を設置。家電の不具合やクリーニングなどの相談を無料で受け付け、実際に作業が発生した場合のみ料金が発生する仕組みです。

「自分が苦手とすることは思い切って外注してしまう」

そんな発想も、忙しい現代の暮らし方の一つのスタイルといえます。

進化する掃除用品が頼もしい味方に

とはいえ、「他人を家に入れることに抵抗がある」「できればお金はあまりかけたくない」という人も多いはず。そんな人にとって頼もしい味方になってくれるのが、ここ数年で一段と進化した掃除用品です。

例えば、花王が今年4月に発売した洗面ボウル専用の掃除用品「クイックル洗面ボウルクリーナー」。想定を大きく上回る需要が続き、供給が追いつかず一時出荷停止となっていましたが、生産体制の強化により、先日安定供給のめどが立ったため出荷が再開されました。

この製品は、洗剤とスポンジが一体化していて、洗面台に押し当てると泡が出る仕組み。手を汚さずに洗えるだけでなく、表面にコーティングを施して汚れを付きにくくしてくれる優れものです。

「目につきやすい洗面台だけでも、簡単にきれいを保ちたい」という消費者の声に応えて生まれたアイテムと言えるでしょう。

他にも１１月には汚れ特化の強力洗剤「EXPOWER」シリーズから「マジックリン EXPOWER コゲ・油汚れ用泡スプレー」も登場し、大掃除の負担軽減に一役買ってくれそうです。

気づけば、今年も残り約40日。慌ただしい年の瀬を迎える前に、今の時期から少しずつ準備しておくー。それが、無理なく気持ちよく新年を迎えるための“正解”なのかもしれません。