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「走れば走るほどCO₂削減」マツダが夢の技術開発に向け実証実験開始 その舞台は自動車レース

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「走れば走るほど二酸化炭素(CO2)を削減できる」。自動車メーカーのマツダが、そんな夢のある技術の実証実験を始めました。舞台は、最も過酷な走行環境となる自動車レースです。

ここは静岡県の富士スピードウェイ。55番をつけたマツダの乗用車「MAZDA3」が実証実験の大役を担います。車体の下に、ある装置が取り付けられていました。パイプの奥にある銀色のタンク。ここでCO₂を回収しようというのです。

実証実験の舞台は自動車レース

マツダファクトリーモータースポーツ推進部 上杉康範部長
「かなりの量の排出ガスはこのテールパイプから出るんですが、その一部をバイパスさせてCO₂を吸着させるシステムになっています」

CO₂を回収 その仕組みとは?

タンクの中に詰まっているゼオライトという物質が、CO₂を吸着して回収していく仕組みです。車体の側面に取り付けたLEDが緑に変色していけば回収が進んでいる証拠。さあ、レース開始です。

CO₂回収状況がわかる装置

出場するのは、4時間走り続けるスーパー耐久レース。およそ10キロの回収装置をつけた55号車は、果敢に攻めていきます。

マツダは、排出ガスが高温になる自動車レースは、CO₂の回収に適していると判断。実証実験を決めました。

ドライバーが交代しタイヤなどを交換するピットイン。車体横のLEDは順調に緑になっています。

実現すればCO₂はどのくらい削減できるのか

マツダの説明によると、CO₂削減の前提は、微細藻類や使用済み食用油などが原料のカーボンニュートラル燃料を使うこと。これでCO₂を70%から90%減らし、そのうえで回収装置を使うことでさらに20%から40%削減できます。実現すれば100%を超え、「走れば走るほどCO₂が削減できる」というわけです。

自動車レースで実証実験中

マツダ 小島岳二専務
「貯めたCO₂をどう集めるかというところに課題、ハードルがあります。我々としては2035年という形でジャパンモビリティショーでお示ししたので、できる限りそこに近い未来でそれを実現できたら」

ゴールが迫るころにはとっぷりと日が暮れていました。マツダの毛籠社長も見守ったレースは、トラブルなく無事完走。CO₂は事前の想定に近い84グラム回収できたそうで、担当者は、最初の実証実験に手応えを感じていました。マツダは今後も実験を重ね、環境への挑戦を続けていきます。

実証実験の舞台は自動車レース!

車体の下に取り付けたタンクでCO2を回収

タンクの中のゼオライトがCO2を吸着

車体横のLEDで回収状況を表示、回収が進むと緑色になっていく

スーパー耐久レースで実験開始!

ピットインでタイヤ交換!LEDは徐々に緑色に!

カーボンニュートラル燃料と今回の回収装置の組み合わせでCO2をマイナスに!

マツダ小島岳二専務は「課題はあるが、2035年頃の実現を目指す」と語った

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