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167円→162円のスタンドも ガソリン暫定税率廃止へ移行「出控えていたのが出やすくなる」 代替財源を心配する声も

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政府は、ガソリン税の「暫定税率」廃止に向け、移行措置の第一弾として13日に補助金を5円増額。実質「5円」の値下がりが始まっています。広島ではどうなっているのでしょうか?

小林康秀キャスター
「こちらのガソリンスタンドでは、土曜日から、一律で『5円』値下げして販売しています」

政府は暫定税率の廃止に向け、急激な価格変動を避けるため、段階的な補助金の引き上げを行なっています。第一段として13日に補助金を5円増額しましたが、こちらでは15日にレギュラーガソリンの価格を167円から162円へ値下げしました。

ダイヤ石油DDセルフせせらSS 小田幸太郎マネージャー
「在庫状況とか販売数量を見て土曜日に価格変更を行なった」

「5円安くなると大変助かりる」

『補助金増額前』の在庫が残っていたため、2日後の値下げとなりました。実際はまだ、在庫が残っているそうですが、周辺のお店に売り負けないように、値段を下げたそうです。

来店客
「大変うれしいです。農業で1ヶ月100リッター使うので、車が3台あり、それでリッター5円くらい安くなるとずいぶん助かります」
来店客
「当面は助かりますね。今まで出控えていたのが、出やすくなりますね」

今後の価格イメージは

小林康秀キャスター
「今後のスケジュールです。すでに15円補助を受けていますが、11月27日に5円の補助アップ、そして12月11日に5.1円アップして、12月31日で暫定税率が廃止されるということです」

ダイヤ石油DDセルフせせらSS 小田幸太郎マネージャー
「27日に2段階目の補助金の拡充があるところで、その前になると買い控えがあるかな思うが、市況状況を見て価格変更などをやっていこうと思う」

車を持っている世帯では1万円超の効果も

暫定税率分にあたる1リッター25円程度が廃止されることによってどの程度家計に影響が出るのでしょうか?

第一生命経済研究所の新家義貴シニアエグゼクティブエコノミストの試算によると、広島市の2人以上の世帯で、年間7,003円の負担減になるということです。これは車を持っていない世帯も含まれるため、車を持っている世帯に絞れば1万円を超える効果になるとみられます。

一方で暫定税率の廃止によって、ガソリンだけで年間1兆円程度の減収になると見込まれていて具体的な代替財源案はまとまっていません。お客さんの中には、「安くなるのはありがたいが、代わりの財源はどうするのか心配だ」との声も聞かれました。

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