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「暖かい地方のツキノワグマは冬眠しないともいわれる」 先月末に捕獲の地区で再びクマの痕跡 広島市郊外の目撃情報も相次ぐ

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東日本を中心に、クマによる被害が収束していません。広島市の周辺でも、先月、クマが捕獲されたばかりの場所で、再び痕跡がみつかっています。

内藤正芳 阿戸下町内会長
「この柿の木とこの柿の木の2本に出てる。これがクマのフン。こういうのが食べた跡」

広島市安佐南区沼田町阿戸地区です。警察や区役所によりますと、痕跡が見つかったのは12日の午後…。畑を見に来た住民が柿の木が折れているのを見つけました。安佐南区役所は、クマの痕跡に間違いないとみています。その後の調査でここから3キロほど離れた住宅の駐車場でもクマの、ものとみられるフンが見つかりました。

内藤正芳 阿戸下町内会長
「一週間ちょっとしかたってないのにこれですから、ちょっと心配しますね。やっぱり怖い」

阿戸地区では、先月29日にも、設置された箱ワナに体長1メートル未満のクマがかかったばかりでした。

内藤正芳 阿戸下町内会長
「柿の木が一番被害にあってる。家の近くの柿の木は切ってくださいよ、切りましょうって話はするけど、切る手がない。高齢化しているところもある」

阿戸地区では、地域の会合などを夜から明るい昼間に変えたり、クマの目撃情報を住民で共有したりしています。

阿戸地区から5キロほど離れた安佐動物公園でも、6月にクマが目撃されて以降、レッサーパンダなどがいる西園の閉鎖が現在も続いています。

安佐動物公園・クマ飼育担当 谷口伸広さん
「冬の寒い時期にむけて、脂肪を蓄えなければいけない時期なので、活発に動き回って、いろんなところの餌をあさっている時期。甘い物が好きなので、山の近くにある甘い物…しかも今の時期っていうと、やっぱり柿。ツキノワグマの場合は、食べるものがないから、動いてもしょうがない、だから寝ておこう。というぐらいの冬眠。暖かい地方のツキノワグマは冬眠しないとも言われていますので、はっきりとした時期は言えないが、ある程度の時期まで動いている可能性がある」

冬を越すためのエサを求め生活圏のすぐそばまで迫るクマ。安佐南区役所・農林課は、住民に対して「家庭ごみを外に放置しない」「不要なカキの実は早めに処分する」など、対策を続けるよう呼びかけています。

阿戸地区でクマの痕跡が見つかった12日前後には、広島市の北部で目撃情報が警察に寄せられています。安佐北区の飯室地区では、「目の前にクマがいた」という通報がありました。山道での目撃情報でした。また、同じ安佐北区の高陽地区では、「クマ2頭が目の前を通った」という通報がありました。広島市の周辺では、いまもクマは活発に活動している…と思っておいたほうがよさそうです。

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