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【おはようラジオ】時代を見据えたお店づくり~新社長が語るイズミの新戦略

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地場流通大手の株式会社イズミは今年4月1日付の人事で、町田繁樹氏が新社長に就任しました。
先日、町田新社長がRCCラジオの「本名正憲のおはようラジオ」に出演し、抱負などを語りました。

本名アナウンサー(以下、本名)
遅くなりましたが、社長就任おめでとうございますありがとうございます。
ここまで挨拶回りとか、取材も含め、お忙しかったんじゃないかと思いますけど。

町田社長
やはり32年ぶりということもあって、多くの方々にご祝福をいただきまして。ご挨拶も非常に件数も多かったなという感じです。

本名
社長交代32年ぶり、創業家以外から初めて就任ということで、大きな話題になっていますね。

町田社長
といっても、まだ創業者の山西義政・名誉会長から3代目なので。64年の歴史の中では、そういう意識はあまりなくてですね。

本名
そうですか。町田社長は福山市のご出身で、入社されたのが91年、平成3年。ちょうどバブル崩壊直後で、どこの業界も大変な時期に入社されているわけですよね。そもそも流通、イズミに入ろうというお気持ちもすごく強くあられたんですか。

町田社長
残念ながら、イズミに入ろうという気持ちというより、地元に帰りたい、福山で仕事ができないかなっていう思いだったんですね。そのときイズミは福山にも店がありましたし。実家から通勤できるよって言ってくれたのはイズミだけだったんです。で、是非イズミに入りたいと。

1991年オープンのゆめタウン黒瀬

「九州へ行く」と決めた前社長時代

本名
当時のイズミというと、もう既に大きな存在ではあったと思うんですよね。

町田社長
私が入社ときしたときには、まだ岡山県と広島県、山口の湯田までぐらいしかなくて。今、九州であるとか、四国であるとか、展開しているんですけれども、バブルが崩壊した後に積極投資を創業者が進めて、そのタイミングがやっぱり非常に良かったと。やっぱバブルが弾けたからこそいろんなコストが下がっている。なので、出店にかかるコストも低い。職がなかなか無い方も多い中で、採用も比較的容易に進んだ時代というのもあって、各エリアにすごい速度で出店を続けることができたということが今に至っていまして、山西泰明(現・会長)が「九州へ行く」という判断をして、それが今に繋がっているんじゃないかなとは思っています。

本名
そうですか。もちろんその努力という部分で言うと、いわゆるGMS(General Merchandise Store/総合スーパー)ですか、先駆け的な部分も西日本であったと思うんですね。そうしたところの先見性というのもすごくあったと思いますが。

町田社長
西日本で最初にGMSを形にしたのが、福岡県にある筑紫野店でして、九州で2番目に出店したお店です。今では当たり前なんですが、当時としては皆さんが驚くような広さで、いろんなテナントが入っている。食品の売り場もこんなの広い見たこともないみたいな。広大な駐車場と広大な売り場を兼ね備えた店を作ったということで、あれが原型になって、それからいろいろ進化していく中で、九州では弊社のお店を見て、「ああいうものを作らなきゃ」っていう会社様もたくさんいらっしゃいました。

ゆめタウン筑紫野

ゆめタウン筑紫野オープン当時

価格と品質のお店に 新商品ブランドを開発

本名
町田社長にバトンタッチをして、これからのイズミはどういう形になっていくのか。期待みたいなものがあるんですね。

町田社長
私になって変わることと、やっぱり変わらないことってあると思うんですよね。変えていかなくちゃいけないっていうのが、食品の価格であるとか、イズミのお店に来ていただいているお客様から見たときに、「食品がすごく安い」っていうイメージを皆さんお持ちではない。我々はあくまでもクオリティを追求してここまできたので。
デフレ下で価格を追求したわけではなかった。ですので、これから徐々に「食品も安いわね。さらに美味しくなったわね」って言われるように、我々は進化しないと、このインフレの中ではお客様の支持は得られないだろうと思いまして。これからは、より価格を追求して、「地域最安値」って大きなことは言えませんけど、そう言ってもらえるぐらいの品質の良い商品を低価格で売れる体制を今作ろうと取り組んでいます。

本名
品質、それから価格っていう、ある意味非常に難しいものを両立する。それは、要するにまだまだいろんなコスト削っていく余地はあると。

町田社長
プライベートブランドで計画をしているんですけれど、当社の自社の食品プライベートブランドは「zehi」しかないんですが、加工品や日配品は「セブンプレミアム」しか扱いがないんです。ただし、今年の9月ぐらいを目途に、自社で開発した、「価格重視。でも品質は必ず担保されています」という商品開発を進めています。これを皮切りに、種類を増やしていくことで、お客様から「主要商品のお値段は安いけど、品質も安定しているわね」と言っていただけるようなものを、絶対、私の代で構築しなければならないと思っています。

本名
プライベートブランドは「zehi」ですが、新商品群も「zehi」になるんですか。

お惣菜zehi

町田社長
いや、それはもう、今すごい悩みながらやっていまして、商品に貼るマークも重要だということで、「色をもっと薄く」なんてやっていて、名前も含め、デザインも今まず検討している最中です。リリースされるのは9月の予定ですね。

本名
そうですか。それは楽しみですね。

町田社長
「9月って言って、出ないじゃないか」と言われないように、頑張っています。

選ばれるお店になるために

本名
広島のエリアの中でも、同業、それからドラッグストアだとか、いろんな業種が入り乱れている状況ですよね。そんな中でやっぱり選んでもらうことを、皆さんで考えてらっしゃるのかなと思いますね。

町田社長
時代が変わっても、お客様の近くには、コンビニエンスストアもあればトラックもあり、食品スーパーも本当にいろんなものがあって、そこにネットもある。時代が、コロナあたりから我々が思っていた速度よりも早く動いてしまって、生活様式もずいぶん変わってしまった。その中で、お客様が選ぶのはやはり食品スーパーであれば、「近くて、鮮度も良くて、安ければ一番いい」。そこに、「従業員の対応がいい」というのも入ってくるんでしょうけど、やっぱり、今できてなかったとしても、やっぱりそれを、我々小売の人間は目指さないといけない。それを目指して実行させるためには、お客様が望んでいることに対して我々が答え続けない限りは、もうそれはどんどんシェアというか支持率が下がっていくだけですので、そこの速度が速い企業がやっぱり生き残るんだと思います。
私としては、規模の拡大はどんどんしましたけど、1店舗1店舗のクオリティ自体にもう少しこだわらないと、競争環境が非常に厳しくなっているので、「会社の名前で勝てます」なんてことは全くない。地場のスーパーが
強いなんてことはやっぱり広島でもやっぱりあると思うんですよね。フレスタさんなんか素晴らしい商売をしていると私は思うんですよ。地域密着で、その地場でやられているスーパーさんにも挑んでいって、勝たないといけなくて、でもそのためには我々足りてないことがいっぱいある。それを自覚して、やっぱり戦わないといけない。ラジオをお聴きの皆さんは、「ゆめタウン」っていう名前はご存知だと思うんですけど、「ゆめマート」というと、広島はあんまりたくさんないものですから、そういう部分で、ゆめマートも十分お客様に支持してもらえるように、今以上に努力をしたいなと思っています。

店舗のデジタル化の中でアナログも大事にする

本名
今、デジタル化、キャッシュレス化の中で、どんどんレジが自動化・無人化していますよね。昔のレジには、「今日はこれちょっと高いわね」とか、お客さんとのやり取りがその場であったりとか、「こないだ買ったのは、安くて美味しかったよ」みたいな話がありますでしょ。そういうアナログ的なお客さんとの接点みたいなものも、昔のスーパーとかあった気がするんですよね。そういう対話が今、難しくなってきているんじゃないかと思うんです。

セルフレジ

町田社長
やっぱり採用が難しいこともあって、セルフレジ、セミセルフレジというのが増えています。お客様との会話でいうと、「スローレジ」を各店に設置するように進めています。スローレジは、現金決済だったり、お客様がカードなどを出したりする際に、後ろの人に気を使うということもあって、「ゆっくりでいいですよ」と従業員がお客様に声をかけますし、並んでいる方もそれを承知で選ばれるということで、全店でスローレジを置こうね。ご高齢者の方は大変だよということで、お客様との会話というか、お客様が困らないようにいうことだけでも、そんなスローレジ一つでもできるということで、生産性は悪いかもしれないですけど、お客様って高齢者の方も非常に多く、喜ばれているので、台数に制限はあると思いますけれど、お客様との接点という意味では続けたらいいんじゃないかなと思っています。こういう取り組みは本当、高齢化が進む中では、レジだけじゃなくて、表示価格を大きく表示してあげるとか、いろいろ考えないと。値段の競争も大事だと思っていますけれど、お客様の中には高齢者も含まれていますので、これからもっと進むんじゃないかなと思います。

スローレジ

本名
本当に身近で優しい存在ですよね。

町田社長
そう、なりたいですよね。お客様から「高齢者にも優しいわね」とか言っていただけるとですね。従業員も喜びを感じられるんじゃないかなとは思います。

本名
最後に、ラジオの前の皆さんに一言PR、新社長としての抱負もいただければと思います。

町田社長
4月から、社長として頑張っておりますが、皆様の暮らしに今以上にご貢献できるように、価格だけではなく品質もサービスも、可能な限り社員一同頑張って参りますので、ぜひこれからもよろしくお願いいたします。

(2025年5月15日放送 RCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」から/写真提供 イズミ)

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