江戸時代後期の老中・阿部正弘で知られる、福山藩・阿部家の資料が広島県福山市の重要文化財に指定されました。
福山市の重要文化財に指定されたのは、2007年度から15年度にかけて阿部家の当主が市に寄贈・寄託した文書類や工芸品など6889点です。資料の年代は安土桃山時代から現代までですが、阿部家が福山藩に移った江戸中期以降が中心です。
「御奏者番心得」は、将軍に謁見する際の取り次ぎの儀礼を記したもので、幕政資料としての価値があります。
こちらは「亜米利加使節応接之図」です。幕府がペリーたちをお茶と菓子でもてなす様子が描かれていて、日本の外交史の貴重な資料です。
福山市文化振興課 榊 拓敏 文化財担当課長
「こういったものをあわせ持つ阿部家資料を今後も適切に保存・保管そして活用していく」
阿部家当主の阿部正紘さんは、「若い人にも阿部家を中心とした福山藩の歴史を知ってほしい」と話しています。
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