プロ5年目で初の開幕1軍、そして1番ライトでスタメン起用された二俣翔一選手。
「早くシーズンが始まって欲しいという気持ちがあったので、絶対やってやろうという気持ちで臨みました」
静岡・磐田東高校から育成1位指名で入団
2020年秋の育成ドラフト1位指名。入団時の背番号は121で育成選手のキャッチャーでした。
同期の1位は栗林良吏投手、6位が矢野雅哉選手でした
「まずは1日でも早く支配下登録されて1軍のマツダスタジアムで活躍できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」
これまで二俣が駆け上がってきた険しい階段。
1段目は「支配下登録」です。
内野手に転向した2年目はキャンプでMVPに選ばれるなど、アピールを続けた結果、オフに支配下契約を勝ち取ります。
しかし続く目標、「一軍」の階段は簡単には上れませんでした。
「3年目ですね、3年目の時に支配下登録になったのに1回も1軍出場がなく、育成でも入っているので『3年目で終わっちゃうんだろうな』というのはありました」
しかし去年の開幕直後、思わぬ形でチャンスが巡ってきます。
二俣翔一選手**「外国人2人の怪我で1軍に呼ばれてなんとかこのチャンスをモノにしようと必死に1日を過ごしていました」**
内外野どこでも守れるユーティリティープレイヤーとして1軍に帯同し続けた二俣選手は、確かな手ごたえと同時に、次の階段を駆け上がろうと決意します。
2024年夏
「今は守備固めなんですけど、レギュラーを掴むという思いは心の中にある」
レギュラーへの思いを胸に打撃に磨きをかけたことしの春はキャンプ、オープン戦で猛アピールに成功。5年目にして初めて「開幕一軍」を勝ち取ると、開幕前日には指揮官も注目選手として名前を挙げました。
新井貴浩監督**「二俣はオープン戦すごく良いものを見せてくれました。そしていろんなポジションを守れるので、彼面白いなと思って期待しています!」**
2025年3月28日開幕戦・試合前
「しっかり準備してやることはやったので、後は思いきりやるだけ」
球場ビジョン用の動画撮影風景
もともとは1軍には出場できない育成出身。入団当初はマツダスタジアムで流されるVTRが作られることもなかった二俣選手は、2025年、野手で最初にビジョンに映し出されるまで成長しました。
「前日に開幕1番スタメンと言われたので、明日は絶対やってやるという気持ちになった」
迎えた開幕戦。1回ウラ、注目の第1打席。
ただ実は、その前に二俣選手をあるハプニングが襲っていました…。
阪神との開幕戦。1回表1アウト1塁。3番佐藤輝明選手の打席での出来事…
実況・RCC坂上俊次アナウンサー**「第3球をクイックで投げました。打った、ひろった、高く上がりました。風が追い風だぞ。ライトが下がっていって、下がっていって、どうか!フェンスよじ登って、入りました。ホームラン!」**
ライトを守っていた二俣選手の頭上に打球が飛んできます。そのとき・・・
二俣翔一選手**「(ボールが)当たった瞬間は、スタンドに入るかなと思ったんですけど、落ちてきていたので『いけるかな』と思ってフェンス上ろうと思ったら…」**
「ブチブチブチッていってラバーフェンスに穴があいてしまったので…」
「うわ やばい、やっちゃった…」
金額は冗談ですが・・・
「(翌日)練習前、グラウンドアップで確認しに行ったらラバーが直っていたので、球場課の人に『3000円ね』と言われた。冗談なんですけど。『すいませんでした、ありがとうございます』と言いました」
ハプニングもあった開幕戦。2点を追う3回、二俣に2アウト3塁で打席が回ってきます。
チャンスで空振り三振に倒れる…
「(阪神先発)村上さんもギアを上げて150キロを投げていたので絶対打ってやろうという気持ちでいたが、あと一歩及ばず自分が打って1点差になっていたら流れも変わっていたのかなと感じます」
自身はノーヒットで敗れた開幕戦。しかし、努力で階段を上ってきた背番号99は次の日、新たなステップをふみます。
開幕2戦目(3月29日)も1番ライトでスタメン起用された二俣翔一選手。
2打席目に今シーズンの初ヒットを放つと・・・
第4打席には「最も良かった」と話すヒットが生まれます。
開幕第2戦の第4打席ライト前ヒット!
「(阪神)石井さんから打ったライト前はギリギリぐらいだったので崩されずにしっかり自分のスイングに逆方向に強い打球が打てたので、キャンプや練習でモヤっているスイングが実際試合でもできた1番良かった」
オープン戦では1本もなかったというライトへのヒットを放ちます。
さらに9回の第5打席。
実況・RCC石田充アナウンサー**「一・二塁間を破っていきました。二俣翔一、プロ5年目、初の猛打賞~!」**
阪神の守護神岩崎投手からヒットを放ち3安打。新たな階段を上ります。
そして二俣選手は、開幕3戦目。もう1つの武器でチームを勝利へ導きます!
実況・RCC伊東平アナウンサー**「第2球を投げました、センター前進、前進、前進ボールを飛び込んで取りました、最後滑りこんで二俣が救いました!」**
レギュラーを取るために二俣選手が鍛えているのは、打撃だけではありません!
8回表。無死1・3塁で中飛をスライディングキャッチ!
「バッティングだけではなく、守備だったり、走塁だったり、全部がしっかりできていかないといけない」
走攻守全てでアピールを続ける二俣選手はファンから認められた証として、今年から専用の応援歌が作られました!
「スカウトの尾形(佳紀)さんの現役時代の応援歌を『受け継ぎました』と言ったら…」
『全国で届くように色んな球場で歌ってもらえるように頑張れ』って言われました」
応援歌の〆のフレーズは「新たな境地へ」着実に階段を上りつつある二俣選手がイマ目指す「新境地」とは?
「(幼い頃から)野球での優勝経験がないので、この世界にいて長年ずっと野球をやっているので、野球で優勝したい、1位になりたい気持ちがあります。『去年の悔しさをことしはぶつけてやろう』と試合前のミーティングで(選手会長の堂林さんも)言っていたので…」
「リーグ優勝して、日本一になって、2回ビールかけを先輩方としたいです!」
(取材後記)
RCC野球解説者の天谷宗一郎さんも、開幕戦では緊張感もあった中、2戦目で猛打賞。3戦目は序盤に打席で相手投手に11球投げさせフォアボールを勝ち取り、終盤では球際の強さを見せたセンターでのファインプレーを絶賛し、先週の「MAP=Most Amaya's valuable Player」に選出しました。
MAP=「M」ost 「A」maya’s valuable 「P」layer
“二”俣翔“一”選手は去年、名前の漢数字と同じ21試合のスタメンでしたが、今年はどこまでその数字を伸ばすでしょうか。変化を掲げる3年目の新井カープに新たな風を吹かせている背番号99に今後も注目です!
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