広島県竹原市の大久野島で、ウサギを蹴って死なせるなどした罪に問われている男の裁判が26日、広島地裁呉支部で始まりました。男は、起訴内容を認め、ウサギを虐待したいと思い始めたきっかけについて話しました。
動物愛護法違反の罪に問われているのは、堀田陸被告(25)です。起訴状によりますと、堀田被告は今年1月、竹原市忠海町にある大久野島で、ウサギを蹴って死なせたほか、ウサギの口にはさみを入れる暴行を加えたなどとされています。
26日の初公判で堀田被告は「間違いないはないです」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「休職し、静養中に動画を見てウサギに興味を抱くようになった。ウサギが悲鳴を上げている場面の動画などを見ているうちに、ウサギが嫌がることをし、反応を見たいと思うようになった」などと指摘しました。
被告人質問で堀田被告は、ウサギを虐待したいと思い始めたきっかけについて弁護側から問われると…。
堀田被告
「SNSで虐待されているような動画をみてしまったことが原因です。かわいそうだと思った反面、よからぬ感情が出てしまったということだと思います」
弁護側
「良からぬ感情とは何ですか?」
堀田被告
「虐待してみたいという感情だと思います」
弁護側
「その感情についてどう思いましたか?」
堀田被告
「自分は異常だなと思いました」
検察側は論告で「計画的な犯行であり、態様も残忍かつ危険なもので相応に悪質」などとして懲役1年を求刑しました。
一方、弁護側は、事実については争わないとしたうえで「堀田被告は一貫して事実を認めている。社会復帰後には、専門機関に相談する意向だ」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は即日結審し、判決は4月14日に言い渡されます。
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