広島県廿日市市の中国自動車道の工事現場で1月、作業員5人が足場ごと落下して2人が死亡した事故を受け、NEXCO西日本は17日、協力会社に安全管理の徹底などを改めて呼びかけました。
この事故は1月27日、廿日市市吉和の中国自動車道下り・鷹の巣橋で作業中の男性5人が、橋脚に吊り下げられていた足場ごと、高さ約20mから落下して、2人が死亡、3人が重軽傷を負ったものです。
これまでにNEXCO西日本が実施した技術検討会では、足場を釣るチェーンの本数不足や、チェーンと橋脚を固定するアンカーボルトを打ち込む位置に不備があったことが明らかになっていました。
また、アンカーボルトを打ち込むための下穴の深さが足りておらず、完全に打ち込めていない状態で工事を進めていたことも発表していました。足場を設置する際の基準値を作業員に周知できていなかったことが原因だということです。
事故を受けて、NEXCO西日本中国支社の赤松邦康支社長は、中国支社管内の安全協議会に所属する約20社を直接訪問し、意見交換を実施してきました。
事故から49日目となる17日、NEXCO西日本は「緊急安全大会」を開催。支社長が直接訪問できなかった約30社の担当者が参加しました。
冒頭、事故で死亡した2人の作業員に黙とうが捧げられました。そして、赤松支社長が改めて安全管理の徹底などを呼びかけました。
NEXCO西日本管内の工事では、ことし1月と2月に4件の事故が発生しています。
大会では協力会社が実施している安全対策や、増加する外国人作業員とのコミュニケーション方法などが共有されました。
NEXCO西日本は「現場の作業員が自発的に安全対策を講じるように啓発活動を広げていく」としています。
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