3月24日の開業まで、残り1ヶ月に迫った広島駅ビル「ミナモア」。およそ200店舗が入る商業施設に広島の食卓を支える老舗スーパー「アバンセ」が新店舗を構えます。舞台裏を取材しました。
実りの秋を迎えた2024年9月、アバンセの商品検討会が本格始動しました。
従業員たちは、ミナモアの顧客を思い描きながら、厳選した食材をプレゼンして意見を交わしました。
従業員
「ワインを販売する競合他社は多い。小容量のワインをはじめ、野球観戦などの視点を持った品揃えにしてほしい」
ラインナップを見定め、より洗練された商品展開を目指します。ミナモア出店にむけてアレンジした商品もあります。
アバンセの自家製餃子は、20年以上にわたるロングセラー。美味しさの秘密は、素材だけでなく隠し味にもあります。これまでは紹興酒を使っていましたが、新しく販売するフレーバーとして、東広島市西条の日本酒を試すことにしました。
賀茂泉酒造の担当者
「テイストは少し辛口だが、うま味を最大限に引き出せる力を持っているのではないか」
ヒントは、西条の郷土料理=美酒鍋です。食材のうまみを引き出す日本酒の魅力に着目し、賀茂泉酒造とのコラボが実現しました。試食した従業員も太鼓判を押します。そして、ミナモアでの販売が決定しました。
今月はじめ、パート従業員向けの研修会が始まりました。店長に就任した 高田義久さんは、30年のキャリアを持つベテランです。
アバンセ ミナモア広島店 高田義久店長
「ミナモア店で頑張っていく自分への鼓舞。とにかく挨拶は確実に行う」
接客の基本から、「買い物客の要望に丁寧に耳を傾けてほしい」などと呼びかけました。
パート従業員
「身が引き締まる思い。ミナモアのオープンを心待ちにしていたので楽しみ」
パート従業員(ほかのアバンセ店舗で勤務)
「利用客層もずいぶん違う。大きな店舗なので、自分にとって新しい経験になる」
RCCは取材許可を得て、オープン前のミナモアを訪れました。
末川徹記者
「ミナモアの2階フロアです。まだ内装工事が進んでいて、資材が置いてあります。商品棚のレイアウトはほぼ完成したということです。これまでのアバンセとは違うオシャレな空間を意識したそうです」
広さ900平方メートルほどの店内には、青果・精肉などといった約8000点の商品が並ぶ予定です。
レジ打ちの研修では、パート従業員が真剣に練習に取り組みました。店内には、有人のレジが4台に対し、セルフレジが11台もあります。
利用する人がスムーズな買い物を求めるニーズに応えるため、ほかの店舗より多く導入しました。さらにレジの近くに惣菜・飲料品などを置き、サラリーマンなどが、短い時間でも回遊しやすいよう工夫されています。
パート従業員
「買い物客に笑顔で対応している所に魅力を感じた(自分も)笑顔で接したい」
パート従業員
「普段買い物の時にしているが、店員の立場になると緊張。常連になってもらうように頑張りたい」
食を通じて、広島の陸の玄関口を盛りあげたい。従業員たちは、開店準備に励んでいます。
3月24日の開業に先駆け、ウェスターアプリなどの会員向けに先行オープンします。詳しくは、ミナモアのホームページなどをご覧ください。
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