原爆資料館で遺品など一部の展示の入れ替えが行われ、21日から公開されています。
原爆資料館では、資料の劣化を防いだり、収蔵品を展示する機会を増やすため、一部の衣類や「原爆の絵」は、定期的に展示を入れ替えています。
21日から公開されたのは全部で56点。
こちらは、建物疎開の作業中に亡くなった男子生徒の弁当箱です。遺体が見つからず、家族が周辺の砂を入れて持ち帰ったそうです。
大やけどを負い、苦しみながら亡くなった男性のズボンです。
遺品には、悲惨さをより実感してもらうため、遺影や家族の言葉が添えられています。
「原爆の絵」は、「国民学校の惨状」をテーマに6点が入れ替えられました。校舎の隙間から「先生、助けて」と叫ぶ子どもの姿などが描かれています。
原爆資料館 玉川萌 学芸員
「遺品に皆さん向かい合って頂いて、何か一つでもご自身にひきつけて自分事として考えて頂くきっかけになればいいなと思います」
被爆から80年がたっても遺品を寄贈する人は後を絶たないそうで、資料館では家族の思いが詰まった遺品を大切に展示していきたいとしています。
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