江戸時代に誕生した装飾性豊かな「琳派」の系譜を引き、明治から昭和にかけて活躍した画家の美術展が福山市で開かれています。
作家の名前は「神坂雪佳(かみさか・せっか)」…。京都で活躍し、琳派の表現を取り入れた画風で、「尾形光琳(おがた・こうりん)の再来」とも評されました。
「百々世草(ももよぐさ)」と題した図案集に収録された一つです。かわいらしい犬がカタツムリを見つめています。
ふくやま美術館学芸課・中村麻里子次長
「非常に単純化して大胆な構図でもあり、太い輪郭線がまた、琳派的な特徴になります」
こちらは「杜若図屏風(かきつばたず・びょうぶ)」です。尾形光琳が描いた国宝・「燕子花図屏風(かきつばたず・びょうぶ)」に似ており、琳派の先達へのオマージュが感じられます。
ふくやま美術館学芸課・中村麻里子次長
「(雪佳は)自分らしさも表現しようと、白いカキツバタを画面の中に入れて、変化をつけたり…」
このほか工芸品も並び、雪佳のマルチな活動を伝えています。この展示会は3月23日までです。
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