RCC CLUB キャンペーン

「人骨が打ち上がっている」“切断された遺体”が発見された殺人事件 被告側「第三者の存在」を主張 殺人や遺体の損壊は否認 殺人の罪などに問われた男(32)の初公判 広島地裁

2021年、広島市で知人の男性を殺害し、遺体を切断するなどした罪に問われている男の裁判員裁判がはじまりました。被告の弁護側は、「第三者の存在」を主張しました。

事件が発覚したのは、2023年の4月。広島市佐伯区の海岸を散歩していた人からの通報でした。

「人骨みたいなものが打ち上げられている」

発見されたのは、両腕がない上半身の遺体…。一部は白骨化していたといいます。そして、2021年に山口県の周防大島町の海岸で見つかっていた遺体の一部ともDNA型が一致します。その後の捜査で、遺体は2021年10月に行方不明届が出されていた植木秀俊さん(当時70)と判明しました。

2023年10月1日、警察は、死体損壊と遺棄の疑いで、渡部大地被告(32=当時31)を逮捕しました。渡部被告は植木さんを殺害した罪でも起訴されました。

起訴状などによりますと、渡部被告は、親族の家で知人の植木秀俊さんの顔をコンクリートブロックで殴って殺害。その遺体を切断して庭に埋めて隠したほか、海などに遺棄したとされています。

始まった裁判 被告は「第三者の存在」を主張

裁判では、殺人などを行ったのが、渡部被告か、それとも「第三者」であるかなどが争われています。

21日の初公判で、渡部被告は、起訴事実についてこのように証言しました。

「自分は植木さんを殺していませんし、遺体を解体もしていません。2度にわたって捨てたことは認めます」

2度にわたって遺体を遺棄したことは認めましたが、殺人や死体損壊については否認したのです。

これに対して、検察側は冒頭陳述で、渡部被告が「植木さんとトラブルがあり、コンクリートブロックで顔を複数回殴って殺害した」「すべて一人で行い、殺意があった」と指摘しました。

一方、弁護側は、「渡部被告が親族の家に行くと、見知らぬ男がブロックのようなもので、植木さんの顔などを繰り返し殴っていた」と主張しました。

裁判は今後、被告人質問などが行われ、判決は3月13日に言い渡されます。

コメント (0)

IRAWアプリからコメントを書くことができます!!

新着記事

ランキング

※毎時更新、直近24時間のアクセス数を集計しています。