去年、広島市のコンビニで、買い物客をナイフで刺すなどした罪に問われている男の裁判が20日、広島地裁で始まりました。男は、起訴内容について認めました。

殺人未遂などの罪に問われているのは、住居不定、無職の内田秀夫被告(77)です。

起訴状によりますと、内田被告は、去年3月、広島市安佐南区長束のコンビニで、買い物客の腹をめがけてナイフで複数回突いたほか、太ももを突き刺すなどして殺害しようとしたとされています。

20日の初公判で内田被告は、起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、「自宅からナイフを持って来店し、無差別に犯行に及んだ」「強い殺意があった」と指摘しました。

一方、弁護側は、起訴内容は争わないとしたうえで、「犯行の動機には、被告が長年患っている精神疾患などが影響しているのではないか」などとして、情状酌量を求めました。

判決は、3月3日に、言い渡されます。