広島で警察をかたる詐欺の手口が増加しており、警察が注意を呼び掛けています。
広島県に住む男性から「警察をかたる男」との電話のやり取りを入手しました。
【実際の音声】
警察をかたる男
「詐欺グループの事件捜査を進めておりまして、大量の他人名義のキャッシュカードや携帯電話を押収しています。その中の一枚に〇〇さん名義の〇〇銀行のキャッシュカードが含まれてましたので、〇〇さんが事件に加担しているのではないかという容疑がかかっていますが」
12日、広島市内に住む男性のスマホに実際にかかってきた電話の音声です。電話の男は、警視庁の捜査官を名乗り、男性のキャッシュカードが犯罪に使用されていると話し、口座の情報を聞き出そうとします。
【実際の音声】
警察をかたる男
「こちらで押収している〇〇銀行ですね、こちらのキャッシュカードについては何か知っていますか」
男性
「まったく分かりませんけど」
警察をかたる男
「手元にこちら管理されていないですか?」
男性
「そうですね」
警察をかたる男
「探したらあるっていう感じでしょうか」
男性
「探せばあると思いますけど」
被害にあいかけた男性は、このあと、詐欺の可能性があると気づき、電話を切ったそうです。
こんな電話は県内の本物の警察官にもかかってきました。
向井彩香巡査部長
「警視庁の捜査2課長の●●です、名前ちょっと覚えていないのですが、何々ですって言われたんで、あっつこれ絶対詐欺だろうなって」
安佐南警察署に勤務する向井彩香巡査部長です。電話の相手は、やはり警視庁捜査2課を名乗っていました。向井巡査部長は、相手が警察を名乗ったことに、すぐに詐欺を疑ったといいます。しかし、ある理由から「本当の警察官の可能性もある」と感じたそうです。
向井彩香巡査部長
「ちょっと ドキっとは正直しました。『+』がついているので、まあ海外だろうなと思いながらも『0110』を使われているので警察?まあ違うだろうなと思いながらも出てしまいました」
県内にあるすべての警察署は、電話番号の末尾が「0110」です。詐欺グループは、相手を信じ込ませるために、電話番号にも手を加えているとみられています。
向井巡査部長は、警察であるなら、職場の警察署に直接連絡するように言うと電話が切れたといいます。
向井彩香巡査部長
「だれかれ構わず電話番号を手に入れたら電話かけているんじゃないかというのは今回の件で感じました」
こうした詐欺の手口はどのようにして見分けるのか…
安佐南署 井原秀貴 次長
「警察が電話で皆さんの資金額やキャッシュカードの暗証番号を聞くことはありません。電話でお金やキャッシュカードの話が出たらそれって詐欺かも?と疑ってください」
本物の警察官にも手あたり次第にかかってくる詐欺の電話…。警察は、おかしいと感じたらすぐに相談するように呼びかけています。
警察をかたる詐欺の主な手口についておさらいしていきます。
①:講座や携帯電話が「犯罪に利用されている」などと電話がくる
②:「このままでは逮捕(差し押さえ)される」などと脅される
③:ビデオ通話で偽物の逮捕状や警察手帳を見せる
④:「口座のお金を調べる」「保釈金を支払えば大丈夫」などと振り込みを要求してくる
警察が注意を呼び掛けることとして国際電話もあります。
詐欺の手口の時によく使われる国際電話ですが頭に「+1」「+44」
今回ですと「+88」のような頭に「+」が付く電話番号は国際電話であるため、心当たりのない番号からの着信には、出ないということを意識してほしいとしています
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