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「変化の年に “もう一歩先に進む覚悟” 」プロ11年目 野間峻祥(広島カープ)伝統のジムで “筋肉量” にこだわる自主トレ

プロ11年目、広島カープの 野間峻祥 。身体をいじめ抜き、“変化の年” といわれる2025年シーズンに挑みます。RCC野球解説者・天谷宗一郎 さんの取材です。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「全国各地でカープの選手たちは自主トレを行っていますが、自主トレではずせないといえば、こちらのジムです」

広島市西区にある「トレーニングクラブ アスリート ネクスト」。

カープとの関係性は深く、“精密機械”・北別府学(1976~1994)をはじめ 大野豊(1977~1998)、さらに 佐々岡真司(1990~2007)、緒方孝市(1987~2009)、金本知憲(広島1992~2002、阪神2003~2012)など名だたるカープレジェンドが、「アスリート」を自主トレで利用し、強じんな肉体を作り上げてきました。

もちろん、この男もその道を通ってきた1人です。

広島カープ 新井貴浩 監督(選手時代)
「う”ー。もう1回!? まじで? ダメだって、もう」

そして、今回、このジムで取材させてもらったのは、プロ11年目の 野間峻祥 。

トレーナー
「スクワットは何kgでやる?

広島カープ 野間峻祥 選手
「なんぼでやろうか・・・。そんな・・・、あした、めっちゃ走らんと。あした、合同自主トレだから。やさしめでいきます」

昨シーズン、自身、2度目の規定打席に到達し、打線の中心として上位打線を担った野間峻祥。2月のキャンプに向けて、この日は一番しんどい下半身トレーニングを行っていました。

天谷宗一郎 さん
「いやあ、きついんだよな、これが。まじで懐かしい」

― どんな記憶ですか?
「昔のアスリートのジムでいうと。近づくについて気が滅入ってくる。体がでかくなるのが目に見えてわかるから、若い選手にとってはすごく楽しかったと思う」

ウォーミングアップを終えた野間は、少しずつ重量を高めて、トレーニングの強度を上げていきます。

天谷宗一郎 さん
「軽々とやるね」

野間峻祥 選手
「重い!」

天谷宗一郎 さん
「(笑)130kg?」

野間峻祥 選手
「140kg」

トレーナー
「今、130kg」

野間峻祥 選手
「えっ? 130kg? 今、140kgだと思ってやってた。うそやん! まじで」

天谷宗一郎 さん
「(笑)」

野間峻祥 選手
「140kgできるやんと思って・・・。130kgやったんや。もう無理や、じゃあ」

ふてくされてしまった野間ですが、ちゃんとこのあと、140kg✕5回に挑みます。

野間峻祥 選手
「アドレナリン出とるからな。10回いくかもな」

140kgのウエイトにトライも…

野間峻祥 選手
「…ちゃんと5回。言われたとおりやった、今…」

ドラフト1位で入って11年目、今シーズンのビジョンは?

天谷宗一郎 さん
「このオフの充実、どうでしょうか?」

野間峻祥 選手
「トレーニングももろもろ、いろいろできているので、体的にはいいので、順調かなと思います」

天谷宗一郎 さん
「重さというか、筋肉量ということころにこだわっていきたい部分がある?」

野間峻祥 選手
「一回、ダメだったときに自重(トレーニング)だったり、関節の柔らかいというか、柔軟性を出すトレーニングというのも(自主トレで)けっこうやっていて…。ですけど、ウエイト(トレーニング)をしてシーズンに入っていく方がなんかよかったというか、けがなくできているのは『アスリート』で重たい重量を挙げているときかなっていうのもありますし」

キャンプに向けて「誰もが仕上げてきたなあ」と思う “万全の肉体” を目指している野間。そこにはシーズンを迎えるうえではずせない思いがあります。

天谷宗一郎 さん
「主力としての自覚なのか、もう1回、首脳陣にアピールじゃないけど『ことしもやる。おれを使え』っていうアピールとどっちの方が強い?

野間峻祥 選手
「ことしに関しては新井監督も『変化の年』っていうふうに…」

新井監督が昨シーズンの最終戦で発したこの言葉…

広島カープ 新井貴浩 監督(シーズン最終戦 去年10月5日)
「さまざまなことが “変化する年” になると思います。変わるということは、それとともに痛みも生じてくると思います」

この言葉の意味を自身の中でしっかりと反すうしていました。

野間峻祥 選手
「ぼくは、受け取り方としては、若い選手・新しい力っていうのも考えながら戦っていくよっていうふうにとらえているので、自分自身は危機感を持ってやらないと、こんな感じだったら若い選手を使うというふうになるんじゃないかと思うので、そういうのを思わせないように、そこに負けないように、もう1回、一からアピールしないといけないなという気持ちはあります」

昨シーズン、2018年以来の規定打席に到達した野間。しかし、いっさい満足感はありません。

野間峻祥 選手
「なんか(規定打席に)立った感じがしないです。ただ、立たせてもらった」

天谷宗一郎 さん
「ああ。そういうこと? ことしは、そこを(自ら)立ちに行くと」

野間峻祥 選手
「そうですね」

来週、32歳となる野間が今シーズン、起こす変化とは、“もう一歩先へ進むための覚悟” でした。

野間峻祥 選手
「『今のいけたんじゃないか』と、あとあと思うプレーが何個かあるっていうのが、この2シーズンであって、そういうのをなくしたいというか。ふつうにやっていても2割7分、2割8分くらい。もうちょっと攻めたい。『ああ、攻めたんだ』というところをもうちょっプレーで出せたらなと思っています」

  ◇  ◇  ◇

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
“攻める” っていう言葉を本人は言っていましたけど、長く一緒に現役をした中で、こういった野間をことし、出そうとしてるんだなっていうのがすごくうれしかったところはあるんですよね。あと、「盗塁もやっぱりキャリアハイを目指してほしい」って言ったら、「目指します。攻めます」って言っていたので、非常に頼もしいなと思いました。

石田充 アナウンサー
去年が盗塁8個、一番多くて17というシーズンがあったんですけども。

天谷宗一郎 さん
25は行ってほしい。それぐらい、スピードがある選手だからこそですね。

青山高治 キャスター
天谷さんが相手だからこそ、静かに淡々とした口調だけど、すごく熱いものを感じるところがありました。

天谷宗一郎 さん
本当にことしにかける思いであったり、新井監督の言葉を受けて、こういうふうにぼくは思っているんですっていうのをすごくいい熱量で話してくれたなと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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