広島県東広島市では、自動運転バスの実証実験が行われていますが、一般向けの試乗会が9日から始まりました。公道で2台が列を組んで走るのは、全国で初めての取り組みです。
長さ18メートルの連接バスの後ろを通常のバスが走ります。
2023年に続く2回目の実証実験では、一般の人を乗せ、西条駅と広島大学を結ぶ12キロの区間を走りました。
東広島市は、JR西日本などと、バス高速輸送の導入に向け、協議を重ねています。
末川徹記者
「バスの車内、運転手が座っている光景はいつもと変わりませんが、よく見ると、ハンドルから手が離れています。ペダルも踏んでいません」
信号機から直接、次の色に変わるまでの情報をもらい、進むか停まるか、自動で判断します。運転は、衛星からの位置情報を受信して、道路を走る仕組みです。
前回は、橋の下の受信が不安定でしたが、3Dマップなどの活用で、自動運転を継続できるようにしました。
また、隊列を組む後ろのバスとは、センサーでやりとりして車間距離を保ちます。
広島市から
「運転手が手を離したことに気がつかなかった。なかなか乗り心地はよかった」
東広島市の住民
「すごく不思議な感覚。普段使えるようになったらすごく便利」
東広島市は2027年度、一部の区間で運転手がいない自動運転化を目指します。一度に多くの人を運べるだけでなく、ドライバー不足の解消にもつながるといいます。
JR西日本 イノベーション本部 田端隆文 課長
「土地ごとの需要・利用客の移動に応じた輸送手段を提供する目的で開発を進めている」
2024年度の試乗会は、17日まで行われます。
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