日本被団協の代表と高校生平和大使が20日、広島市長にノーベル平和賞の受賞とノルウェーでの活動を報告しました。
広島市役所を訪れたのは、日本被団協の箕牧智之代表委員と田中聡司代表理事、高校生平和大使の甲斐なつきさんです。
甲斐さんたち全国から選ばれた4人の高校生平和大使はノーベル平和賞の授賞式に出席しました。
10月、甲斐さんはノーベル平和賞の受賞が決まった瞬間にも立ち会いました。授賞式に合わせて訪問したノルウェーでも、さまざまな活動をしました。
甲斐なつきさん
「広島から来た甲斐なつきです。高校2年生で被爆4世です」
甲斐さんの曾祖父と曾祖母は、広島と長崎で被爆。現地の高校生に原爆後遺症の恐ろしさや核廃絶への思いを英語で伝えました。
甲斐なつきさん
「高校生の私には今すぐ世界を変えることはできません。だからといって何も出来ないわけではないはずです。年齢や時代に関わらず、全ての人が世界をより良いものにする力を持っているはずです」
現地のフォーラムでは被爆証言を聞き、自らも核兵器廃絶に向けた署名集めなど普段の活動を伝えました。
甲斐なつきさん
「涙を流しながら当時の惨状を伝えてくれる被爆者もいた。その感情や思いを次世代に繋げていくために私たちに何ができるか、より考えていくきっかけになった」
授賞式後のトーチパレードの中に、甲斐さんの姿がありました。
甲斐なつきさん
「ノーモアヒロシマ・ノーモアナガサキという声が印象的だった。世界中に平和を願う人がいてより平和な世界が構築できたら良いと思った」
平和を願う灯火は日本から遠く離れた場所でも夜を照らし出していました。
ノルウェーで大きな経験を得た甲斐さん。箕牧さんも若い世代へ期待を寄せます。
箕牧智之さん
「若い人たちに期待するところはたくさんあるが、あれをしろこれをしろとは言わない。自ら学んで色んな体験を積んで成長してもらいたい」
来年は被爆から80年です。ノーベル平和賞をきっかけに、次の世代に被爆者の体験を受け継ぐ取り組みも必要になっています。
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