サンフレッチェ広島一筋21年―。今シーズン限りで現役を引退した 青山敏弘 さん(38)が、RCCテレビ「イマナマ!」にゲスト出演した。
青山敏弘 さん
やっと呼んでいただきました。ありがとうございます。よろしくお願いします。
青山高治 キャスター
本当にどうもお疲れさまでした。では、まずサンフレ一筋21年、青山敏弘 さんのこれまでを振り返ります。
たび重なるけがを乗り越えながら、紫の戦う男としてワールドカップ出場、リーグMVP、そしてクラブ最多の444試合(J1)出場とピッチの上で数々の歴史を築けば、4年で3度のJ1優勝という黄金期を主力として支えました。
そして、青山の代名詞がファンサービス。愛情を込めて1人ひとりと会話する姿は、サポーターから “神対応” といわれました。
12月1日の引退セレモニーの舞台は、夢だった “広島の街中にできたサッカースタジアム” でした。
青山敏弘 選手(引退セレモニー 12月1日)
「どんな成績よりみなさんと築き上げた絆や信頼は、ぼくにとっての一番の誇りです。みんな、大好きだよ」
紫への愛にあふれたレジェンドは、来年からコーチとして、さらに折れない “3本の矢” を作るために戦い続けます。
青山高治 キャスター
青山さん…
中根夕希 キャスター
(笑)そうなんですよ。スタジオに青山さんが2人もいることになりますよね。
青山高治 キャスター
どうやって進行したらいいのかっていうところがありますね。
中根夕希 キャスター
青山さんとお呼びしてだいじょうぶですか?
青山敏弘 さん
はい。どうするのがいいですか? 青山さん
青山高治 キャスター
青山さんに青山さんについて聞かれましても…
青山敏弘 さん
まだ選手なので。契約上は選手なので、わかりやすいかなと思いますけど。
青山高治 キャスター
「青山選手」はまだありなんですね。「青山コーチ」はちょっとまだ早い?
青山敏弘 さん
いや、「コーチ」もほしいです(笑)
青山高治 キャスター
「青ちゃん」はどうですか?
青山敏弘 さん
「青ちゃん」が一番いいですね。
中根夕希 キャスター
「青ちゃん」…(笑) 恐れ多いんですけど。
青山高治 キャスター
きょうの服装とか見ていると、すごくかわいらしくて「青ちゃん」と呼びたくなる感じもありますね。
青山敏弘 さん
じゃあ、「青ちゃん」でお願いします。
青山高治 キャスター
ぼくは「青ちゃん」でいかせてもらいます。
中根夕希 キャスター
わたしは「青山コーチ」で。
コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
ぼくは「青山選手」がいいですね(笑)
青山高治 キャスター
どうですか、あらためて振り返ってみて?
青山敏弘 さん
うれしいですね。がんばった21年間、こうやって見させていただいて「ああ、幸せだったな」って。すごく泣いている自分の顔を見て、こんなに感情が出てるんだと。それぐらいピッチで情熱を出してきたので「ああ、よかったな」って思いますね。
青山高治 キャスター
あの「みんな、大好きだよ」っていう言葉は、ファンサービスを続けてこられた青ちゃんだからこその名言だと思います。
中根夕希 キャスター
引退されて時間がちょっと経ちましたけど、実感は?
青山敏弘 さん
もう、すごく出ていますね。テレビも出させていただいていますけれども、現役のときの顔と違うんです。すごく穏やかな…。緊張感っていうのが戦ってきたものとは違うので、今、いい顔だなって自分でも思いますね(笑)
青山高治 キャスター
青ちゃん、その “いい顔” できょうはいろんなコーナーに参加してください。よろしくお願いします。
小林康秀 キャスター
エディオンピースウイング広島が完成しましてからもう1年が経とうとしています。もちろん「敏弘さん」にとっても新しい、待ちに待ったホームグラウンドでした。
青山敏弘 さん
はい。待ちに待ちました。本当にすばらしいスタジアムができました。
小林康秀 キャスター
「敏弘さん」という言い方もよろしいでしょうか?
青山敏弘 さん
はい。お願いします。
小林康秀 キャスター
敏弘さんとともにこのスタジアムの1年を振り返りたいと思います。サンフレッチェ広島、レジーナのホームスタジアムだけではなくて、さまざまな利用も見られたのです。
青山敏弘 さん
もう、街が紫に染まるっていうのはこういうことだなと。ぼくたちもスタジアムに向かっていくときに、いろんな方向からサポーターのみなさんを見るんですけど、本当にそれが誇らしくて。やっぱり、それがこれからの広島文化になるんだろうなと。そういうのを見られるのが幸せですね。
小林康秀 キャスター
ご自身もこのスタジアムで初めて練習ができるっていうタイミングで、はだしで “かみ締めるように” 歩いていらっしゃいました。あのときってどんなお気持ちでしたか?
青山敏弘 さん
いや、本当にまさに “かみ締めていました” 。ここまで、ぼくが入ったときから20年以上、こうやってスタジアムがどうやったらできるんだろうと話を進めてきた結果、今、できたんですけど、それまでに携わっていただいた全てのみなさん、先輩方であったりの思いも、ぼくがあの瞬間、“かみ締めていた” と自分では感じております。
小林康秀 キャスター
サポーターのみなさんともやりとりが実際にあの日もあったと思うんですけれども、非常にファンに対しての気持ちっていうのを全面に出されて、ファンサービスをすごく大事にされているのかなという現役生活だったような気がするんですが、いかがですか?
青山敏弘 さん
ぼく自身がファンのみなさんに力をいただいていたので目線は一緒でしたし、ぼくが何かやったんじゃなくて、お互いいっしょにここまで成長させてもらって、このスタジアムまでたどり着けた。はい。ぼくはもうファンなければね、今、いないと思っているので、本当に感謝したいと思います。
青山高治 キャスター
サポーターのみなさんもそれがわかっているから新サッカースタジアムのこけら落としの日に青山選手がピッチに出てきただけで拍手が起こっていましたもんね。
小林康秀 キャスター
そうです。
青山高治 キャスター
「このスタジアムで青山を見ることができた」みたいな喜びにあふれていましたもんね。
小林康秀 キャスター
チームにとっても、あのサポーターの応援、勝ちに向けて大きな後押しがあったというイメージは?
青山敏弘 さん
ファン・サポーターのみなさんのことしの声援っていうのは、今までとは全く違いましたね。なんかレベルが上がったというか。スタジアム一つでこんなに変わるんだと、ぼくたちのパフォーマンスにももちろん影響ありましたし、“いっしょに勝利に向かって戦っている感” っていうのはすごく増しましたね。
小林康秀 キャスター
あらためて21年の現役生活、本当にお疲れさまでしたという感じなんですけれども、どんな思いで今を迎えていらっしゃるんでしょう?
青山敏弘 さん
ここまでやらせていただいたっていうのは、もちろん新スタジアムまでみなさんの後押しがあったからであって、決して自分1人の力でやらせていただいたわけではなくて、それがわかっている、お互い、ファン・サポーターもクラブもみんな、そこはわかっているので、それが一番大事だなと思って。ぼくだけじゃなくて、みんなでここまでやらせていただいた、そんな幸せなサッカー生活でした。
青山高治 キャスター
きょうの「イマナマ!」、サンフレッチェ広島の青山敏弘さんをお迎えしました。いかがでした?
青山敏弘 さん
緊張しましたね。でも、出たかったので、そっちの思いの方があふれていました。
中根夕希 キャスター
本当ですか。そんな青山さんにプレゼントです。番組キャラクターの「レモナルド・レモンチ」のキーホルダーをぜひお持ち帰りください。
青山敏弘 さん
レモンチ、ありがとうございます。
青山高治 キャスター
最後に青山さんからみなさんにメッセージをいただけますか。
青山敏弘 さん
21年間、本当にお世話になりました。みなさんの声援・応援がぼくの力になっていました。これからはコーチとしてサンフレッチェに携わらせていただきます。また、来年はタイトルっていうところを目指して、この「イマナマ!」といっしょに戦っていきたいと思います。優勝したときには、コーチ・青山を呼んでください。来年もよろしくお願いします。
(RCC「イマナマ!」より)
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