去年、2球団競合の末に広島カープに入団。プロ初登板でチームの連敗を止めたゴールデンルーキー、**常廣羽也斗 **。
広陵高校出身、度胸満点のサウスポー、ドラフト2位ルーキー、**髙太一 **。
北海道からはるばる広島へ。プロ初登板で初勝利を挙げたドラフト3位ルーキー、滝田一希 。
プロ1年目を終えた3人が、シーズンを慰労するバーベキューを開催。買い出しに駆り出される滝田。常廣と滝田は罰ゲームをかけたガチンコ対決も…。最後には常廣がバーテンダーに…。
同級生トリオが、初めてのロケでルーキーイヤーを語り尽くします。
◇ ◇ ◇
石田充 アナウンサー
きょうはルーキーにスポットを当てます。今シーズン、1軍でもマウンドに上がった3人です。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
来シーズン以降が非常に楽しみな3人です。
石田充 アナウンサー
ただ、ちょっと素顔はベールに包まれている感がありますので、今回、ロケに3人が初めて行くことになりました。
田村友里 キャスター
かなり “素” が見えそうなロケですね。
青山高治 キャスター
今シーズンも終わったんだなって感じます。シーズンオフならではですね。
石田充 アナウンサー
カープの未来を担う同級生トリオが初めてのロケに挑みました。
広島カープ 髙太一 投手
「みなさん、お疲れさまです。秋季キャンプ、お疲れさまです。きょうはこの場を借りてバーベキューをさせていただくことになりました」
今回、彼らがおじゃまするのは「ENTERTAINMENT SOUND BAR111」(広島市中区)。屋内バーベキューやダーツも楽しめる、若者に人気の飲食店です。
ドラフト2位・髙太一は今回、MC役にも初挑戦します。好投したプロ初登板と同様に初MCでも結果を残せるのか。
髙太一 投手
「こちらバーベキューコーナーになるんですけど、すごいですね。見たことないぐらい大きくて…。まあ、茶番はこれまでにして…、どう?」
常廣羽也斗 投手
「いやあ、こんなに大きいバーベキューコンロは見たことないですねえ。火を点けてみましょうか。ああ、こっちの火が点いちゃいました」
髙のボケに、常廣は天然ボケで応酬。
常廣羽也斗 投手
「鉄板、鉄板の…」
髙太一 投手
「手際の悪いビフォーアフターみたいな…」
“言葉の大渋滞” …。開始早々、まとまりのない3人。さらに…
髙太一 投手
「食材がない。どなたか、買いに行かないといけない」(台本通り進行中)
常廣羽也斗 投手
「実は、うわさでかなりの食通がいるって聞いてるんですよ。滝田くんです」
髙太一 投手
「滝田くんはうわさによると、北海道でたくさんの食材を食べてきたと…」
…ということで、食の宝庫・北海道出身の “滝田のショッピング” 。
滝田一希 投手
「北海道にいたときは夏、天気がいいときに海を見ながらバーベキューをしていたので…」
どうやら、バーベキュー慣れしている様子の滝田。
滝田一希 投手
「ウィンナーです。バーベキューに欠かせないウィンナーです」
「エビ(北海道産)を。お刺身用ですけど、これしかなかったので、これで行きます」
― 海鮮は好きですか?
「そうですね。北海道の北海道(の海鮮)は脂が多いんですけど、広島は身が大きくて、すごく肉厚で、どっちもおいしいので。(バーベキューは)こっちに来てから、まだできていないので、久しぶりで楽しみでいます、今」
仲間との久々のバーベキューに胸躍らせる滝田。
一方、暇を持て余す2人は…
常廣羽也斗 投手
「ダーツやったことある?」
髙太一 投手
「いや。それはあんまりなくて」
常廣羽也斗 投手
「滝田が来るまでちょっとダーツしよう」
急きょ、始まった「常廣 vs. 髙 ガチンコ ダーツ対決」。ルールは、持ち点301点を減らしていき、先にポイントをゼロにしたプレイヤーが勝者となります。
常廣羽也斗 投手
「負けたら罰ゲームでしょ」
髙太一 投手
「えっ、ぼく、不利じゃないですか」
― 罰ゲームの内容は2人で決めてだいじょうぶです。
常廣羽也斗 投手
「なるほどね。じゃあ、負けたら1曲いこうか」
髙太一 投手
「1曲?」
どちらが負けてもテレビ初披露(1曲熱唱)。先攻は、青学OBのシティボーイ・常廣。いきなり51ポイントの高得点。しかし、リアクションはゼロ。むしろダーツの矢の状態を気にする余裕ぶりでした。淡々と投げ続ける常廣。ど真ん中を射抜いても、もちろんノー・リアクションです。
ROUND 2/10 常廣 166ー278 髙 序盤は常廣が大きくリード。
しかし、髙も負けじと食らいつきます。中盤から高得点を連発(常廣 86ー108 髙) “戦いの中で成長するタイプの男” だったんですね。
髙の怒涛の追い上げ(常廣 28ー33 髙)に “ポーカーフェイス” の常廣もこの表情…。
ゲーム終盤。残り33ポイントの高は、11のトリプルに入れれば勝利です。これは、惜しくも決めきれず。
今度は残り28ポイントの常廣。14のダブルに入れば勝利です。これを決めて、最後まで “すまし顔” の常廣が勝利しました。
そして、負けた髙は、罰ゲーム「それ行けカープ」熱唱。
髙太一 投手
「♪カープ カープ カープひろしま ひろしまカープ」
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
いや、根性ありますよ。
田村友里 キャスター
全力で歌ってくれていますね。
石田充 アナウンサー
マイクの持ち方も好感度が高いです。
青山高治 キャスター
広陵OBですから、この歌はしっかり体に入っていると思うんです。
マウンドと違わぬ度胸に乾杯。一生懸命に歌ってくれました。
常廣羽也斗 投手
「ずっと広島でカープファンだったからこそ、歌えるというか…」
髙太一 投手
「すらすら出てきますね、歌詞も」
常廣羽也斗 投手
「なぜか方言は関西弁(笑)」
一方、食材を買い出し中の滝田。
滝田一希 投手
「牛タンはみんなの “正義” なので牛タン3つ、4ついきます」
「みんな、“我” が強いので、しゃべりたいことをしゃべったりして、すごく楽しい毎日を送っていますけど。たぶん喜んでくれると思います」
髙太一 投手
「一生懸命買ってきてくれたお肉だから、ちゃんと真心込めて焼きたいと思います」
同級生トリオが力を合わせてお肉が焼き上がりました。
髙太一 投手
「そいじゃ、手を合わせて。『いただきます』」
常廣羽也斗 投手
「おいしいです」
卓上に並ぶ大量のお肉を前に、はしが止まらない中…
髙太一 投手
「今季を振り返って、2人はどんな感じだったかっていうのを」
常廣羽也斗 投手
「やっぱり登板がだいぶ後になっちゃったから」
髙太一 投手
「3人とも前半はあんまりね、チームの役に立てなくて…」
今シーズン、1軍春のキャンプのメンバーに入っていたもののアピールできず、シーズン最終盤まで1軍登板がなかった髙と滝田。
しかし、常廣はシーズン終盤(9月15日)、連敗ストップがかかった重要な一戦でプロ初登板を果たし、初勝利で連敗を止める鮮烈なデビューを飾りました。
滝田一希 投手
「常廣は連敗を止めたから、まだ、おれらよりは全然。(DeNAの)梶原さんを三振に取ったときには、みんなで『うぉーっ!』って」
髙太一 投手
「けっこう、みんな観ていたよね。どうだった、初登板?」
常廣羽也斗 投手
「緊張したよ」
髙太一 投手
「緊張するんや。してるように見えなかったけどね」
常廣羽也斗 投手
「あれはわざと」
しっかり緊張していたという常廣。プロ初登板で苦戦を強いられたのが、DeNAのオースティン選手でした。
常廣羽也斗 投手
「一球一球の間が長すぎて、(オースティン選手のモノマネ)この間が長過ぎて」
オースティン選手から3打席で2安打を浴びた常廣。やはり、その間の長さに苦しめられていました。
常廣羽也斗 投手
「高と滝田のときは? おれはずっと寮におったやん(直接、観られなかった)」
滝田一希 投手
「おれらはもう、それどころじゃなかったもんね」
髙太一 投手
「まず、こいつ鼻血出して、おれ、ティッシュ持っていって…」
滝田一希 投手
「(笑)」
球場アナウンス(今季最終戦・対ヤクルト 10月5日)
「ピッチャーの野村に代わりまして滝田」
滝田はプロ初登板、投手交代を告げられるも、なかなかマウンドに姿を現しませんでした。
場内がざわめく中、3分後にようやく滝田はマウンドヘ。しかし、よく見ると鼻の穴にはティッシュが…
滝田一希 投手
「(1回ウラのカープ攻撃中)1アウト・一塁で(鼻血が)たれてきて、『やばい、やばい』みたいなことになっていたとき、スエさん(末包昇大 選手)がゲッツー打って、『もっとやばい。もうチェンジだ』って。さらさらの鼻血だったから全然、止まらなかった。本人よりみんながあせっていたもん。コーチ陣も…」
プロ初登板に3分遅刻してしまった滝田。それでも好投を披露(4回1失点 プロ初勝利)。万全な状態での登板が楽しみです。
常廣羽也斗 投手
「おれらとか、めっちゃガチガチに緊張してるからさ。なんか森下(暢仁)さんとか床田(寛樹)さんとかは慣れているから、試合の30分前ぐらいまでずっとイスに座って、ゆっくりコーヒー飲んで、なんか動画見たりとかしてるやん。あの余裕はすごいな」
髙太一 投手
「確かに余裕あるな」
滝田一希 投手
「小園(海斗)さんとか日本代表でああやってやれているのって…、日本代表で2本ホームラン打っているから、持っているもんある。ああいう人になりたい。持ってる男になりたい」
髙太一 投手
「持ってないやつが、最初に鼻血出さない(笑)」
常廣羽也斗 投手(バーテンダー)
「本日はどんな気分で?」
髙太一 投手(客)
「ぼくら2人とも左投げなんですけど、サウスポーに合うようなカクテルを」
常廣羽也斗 投手
「ああ、なるほど。かしこまりました」
常廣羽也斗 投手
「広島は初めてですか?」
滝田一希 投手
「広島は初めてです。ことしが…」
常廣羽也斗 投手
「ことしが初めてですか」
滝田一希 投手
「なんか、いい店を知っていますか?」
常廣羽也斗 投手
「そうですね。あんまりわからないです」
髙太一 投手&滝田一希 投手
「(笑)」
常廣羽也斗 投手
「お待たせしました。サウスポーマンゴージュース(カクテル)です」
髙太一 投手
「ああ、おいしい」
滝田一希 投手
「うまい。ライチ、いいね」
試飲した本当のマスター・吉木哲彦 さん
「採用させていただきます」
慣れないことだらけのルーキーイヤーを駆け抜けた3人が思い描く “2年目の姿” とは…
常廣羽也斗 投手
「滝田の酔いも回ってきたところで、来年の目標ありますか?」
髙太一 投手
「ことしは全然、1軍に上がれずに全くチームの役に立てなかったから、1年間、1軍にいることが一番目標かな」
滝田一希 投手
「キャンプの最後に永川(勝浩)コーチが言っていた『今はチームの役に立つことよりも自分がどう稼げるかを考えろ』って言っていた言葉がすごく染みたから、競争だから(立場が)、うん、自分がどう稼げるかをがんばっていく」
常廣羽也斗 投手
「おれは肩が緩くならないように2月1日にブルペンに入れるように、まずはこのオフシーズンを過ごすっていう。というところで最後に乾杯を。来年は1年間、1軍で投げられるように3人みんなでがんばりましょう。乾杯」
◇ ◇ ◇
田村友里 キャスター
みんな、仲がいいですね。すごくやわらかい雰囲気で。
石田充 アナウンサー
そして、それぞれの個性もわかりました。常廣投手は何をやっても、様になるなという感じです。
青山高治 キャスター
バーテンダーをされてたのかっていうぐらい、しっくりきていました。
石田充 アナウンサー
第二の夢と語っていたこともあったんです。この3人がしっかり1軍で活躍すれば、優勝が見えてきますから。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
そうですね。永川コーチが言っていたっていう「稼ぐ」という。そこがやっぱりチームのためになると思うので、しっかりといい準備をして、2月1日に入っていってほしいなと思います。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!