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「私たちは原爆の被害にあった人間」日本被団協がオスロ到着 10日のノーベル平和賞授賞式に向け意気込み語る 広島

日本被団協の代表団がノーベル平和賞の授賞式が開かれるノルウェーの首都、オスロに到着しました。

日本被団協の箕牧智之代表委員ら3人は日本時間の9日午前3時半に、オスロ空港に到着しました。3人は長旅の疲れをにじませながらも花束を受け取ると笑顔を見せていました。

日本被団協 代表委員・田中照巳さん
「今まで被爆者が訴えてきたことを、さらに強く訴えて若い人たちに引き継いでいただきたい」

代表委員・箕牧智之
「きょうはオスロに来ることができて大変光栄に思います。戦争核兵器嫌い、平和が一番」

森元たか子記者
「日本被団協の代表団を乗せた車がいまホテルに到着しました。箕牧さんの姿が見えました」

3人はオスロ中心部にある宿泊先のホテルに到着しました。

箕牧智之さん
ー疲れたでしょう?「ありがとうございました。まあ長旅だったからね」

代表委員はさっそく現地の中学生のインタビューを受けました。

田中照巳さん
ー若い人たちに伝えたいことは?「私たちは原爆の被害にあった人間。核兵器がいまの地球上にたくさんある。それが使われると人類の破滅につながる。それを使わせないこと」

田中さんにインタビューをした現地中学生
「二度と同じことがおきないよう同世代に伝え続けることが大切」

全国から集まった被団協の代表団もバスで到着しました。

日本被団協(広島県被団協)田中聡司代表理事
「核保有国に特に核兵器をなくすための具体的な動きを求めていく運動にこの受賞を力に、エネルギーにしたい」

受賞式の翌日に現地で開かれる平和賞フォーラムに登壇して英語で自らの被爆体験を話す広島の被爆者、小倉桂子さんもオスロ入りしました。

小倉桂子さん
「登壇する方々の前に(森滝市郎氏ら先人が)たくさんの方々がいらっしゃる、その人たちの思いを汲んできっと被団協の人たちは長い歴史をそれぞれに思い起こしていると思います」

平和賞の授賞式が行われるオスロは、緑が多く静かな港まちで、博物館や美術館が数多く存在します。中心部は華やかで地元の人や観光客でにぎわっていました。O

森元記者
「ここがオスロのメイン通りです。周りには商業施設やホテルが立ち並び、まちはすっかりクリスマスの雰囲気です」

日本被団協の受賞について地元の人に聞きました。

地元の人
「世界中で戦争の脅威が高まっているなか、核廃絶に向けた戦いを続けることは非常に重要だと思う」
「被団協について詳しくは知らないけれど、被爆証言や核の脅威を訴え続けることは、きっとなにかを変えるきっかけになると思う」
「核兵器がもたらす恐怖を意識させ、若い世代にも活動を続けさせる大きな影響を与えると思います。歴史の中で多くのことが忘れ去られていくなか、決して忘れてはならないことは必ずあると思います」

箕牧さんら3人の代表団はきょう記者会見やリハーサルを行い、あすオスロ市庁舎で開かれる平和賞の授賞式に臨みます。

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