5日、気象庁は北日本から東日本・西日本の日本海側などに「大雪に関する早期天候情報」を発表しました。
来週半ば以降、冬型の気圧配置が強まりやすくなり、この時期としては降雪量がかなり多くなる可能性があるとして、農作物の管理に注意するとともに、除雪などの対応に留意するよう呼びかけています。
山陰に発表された「大雪に関する早期天候情報」(気象庁HP)
発表の対象地域
北海道日本海側(12/11頃から)
東北日本海側(12/11頃から)
北陸(12/11頃から)
長野県北部・群馬県北部(12/11頃から)
岐阜県山間部(12/11頃から)
近畿日本海側(12/13頃から)
山陰(12/13頃から)
この「早期天候情報」は、その時期としては“10年に一度レベル”しか起きないような著しい低温や高温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。気象庁では“10年に一度レベル”で起こる低温を「かなり低い」として表現します。
「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり低い(高い)」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら、その時期としては、“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。
また、気象庁が5日に発表した「1か月予報」では、向こう1か月(12/7~1/6)の気温は、寒気の影響を受けやすいため、全国的に低い予想となっています。
冬型の気圧配置が強まりやすいため、向こう1か月の降水量は東日本日本海側では多く、北日本日本海側では平年並か多い予想です。
日照時間は、東日本日本海側では少なく、北日本日本海側では、平年並か少ない予想です。
また、向こう1か月の降雪量は、北・東・西日本日本海側では多く、特に期間の前半は、日本海側を中心にかなり多くなる可能性があります。
地上の気温を大きく左右する上空下層(1500メートル)の気温の予想をみると、西日本を中心に年末にかけて平年より気温が低い状態が続くと予想されています。
西日本でも山間部の道路を走る予定のある方などは早めに冬用タイヤに交換するなど注意してください。
大雪に関する早期天候情報(北海道地方)
令和6年12月5日14時30分
札幌管区気象台発表
北海道日本海側 12月11日頃から
大雪大雪の基準:5日間降雪量平年比157%以上
北海道地方では、11日頃から冬型の気圧配置が強まりやすくなるため、北海道日本海側を中心に、この時期としては降雪量がかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下のとおりです。
地点 平年値
稚内 20センチ
旭川 26センチ
羽幌 26センチ
留萌 24センチ
札幌 18センチ
岩見沢 33センチ
小樽 23センチ
倶知安 43センチ
寿都 18センチ
江差 9センチ
大雪に関する早期天候情報(東北地方)
令和6年12月5日14時30分
仙台管区気象台発表
東北日本海側 12月11日頃から
大雪大雪の基準:5日間降雪量平年比233%以上
東北地方では、11日頃から冬型の気圧配置が強まりやすくなるため、東北日本海側を中心に、この時期としては降雪量がかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下のとおりです。
地点 平年値
五所川原 20センチ
青森 24センチ
弘前 23センチ
酸ケ湯 60センチ
鷹巣 18センチ
秋田 10センチ
横手 30センチ
矢島 22センチ
酒田 7センチ
新庄 24センチ
山形 10センチ
米沢 22センチ
若松 10センチ
只見 41センチ
むつ 10センチ
十和田 11センチ
盛岡 6センチ
湯田 39センチ
北上 10センチ
川渡 13センチ
古川 6センチ
新川 10センチ
大雪に関する早期天候情報(北陸地方)
令和6年12月5日14時30分
新潟地方気象台発表
北陸地方 12月11日頃から大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比302%以上
北陸地方では、11日頃から冬型の気圧配置が強まりやすくなるため、この時期としては降雪量がかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下のとおりです。
地点 平年値
相川 2センチ
新潟 4センチ
津川 18センチ
長岡 14センチ
守門 43センチ
高田 11センチ
関山 36センチ
津南 50センチ
伏木 6センチ
富山 7センチ
砺波 9センチ
猪谷 18センチ
輪島 3センチ
七尾 4センチ
金沢 4センチ
白山河内 13センチ
福井 5センチ
九頭竜 25センチ
敦賀 3センチ
小浜 1センチ
大雪に関する早期天候情報(関東甲信地方)
令和6年12月5日14時30分
気象庁発表
長野県北部・群馬県北部 12月11日頃から大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比277%以上
関東甲信地方では、11日頃からは冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けるため、長野県北部・群馬県北部を中心に、この時期としては降雪量がかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下のとおりです。
地点 平年値
藤原 40センチ
みなかみ 28センチ
草津 16センチ
野沢温泉 35センチ
信濃町 22センチ
飯山 24センチ
小谷 25センチ
白馬 18センチ
長野 4センチ
大町 9センチ
大雪に関する早期天候情報(東海地方)
令和6年12月5日14時30分
名古屋地方気象台発表
岐阜県山間部 12月11日頃から大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比345%以上
東海地方は、11日頃から冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けやすくなるため、岐阜県山間部を中心に降雪量が多くなり、この時期としてはかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下の通りです。
地点 平年値
白川 31センチ
高山 9センチ
長滝 21センチ
大雪に関する早期天候情報(近畿地方)
令和6年12月5日14時30分
大阪管区気象台発表
近畿日本海側 12月13日頃から大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比309%以上
近畿地方は、13日頃から冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けやすくなるため、近畿日本海側では降雪量が多くなり、この時期としてはかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下の通りです。
地点 平年値
柳ケ瀬 15センチ
今津 4センチ
彦根 1センチ
峰山 6センチ
舞鶴 3センチ
香住 5センチ
豊岡 5センチ
和田山 3センチ
大雪に関する早期天候情報(中国地方)
令和6年12月5日14時30分
広島地方気象台発表
山陰 12月13日頃から大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比286%以上
中国地方は、13日頃から冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けやすくなるため、山陰を中心に降雪量が多くなり、この時期としてはかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。また、今後の気象情報等に留意してください。
<参考>
この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下の通りです。
地点 平年値
西郷 2センチ
松江 1センチ
横田 13センチ
赤名 13センチ
瑞穂 6センチ
弥栄 6センチ
境 2センチ
米子 2センチ
倉吉 3センチ
鳥取 5センチ
大山 28センチ
智頭 4センチ
上長田 13センチ
千屋 9センチ
津山 1センチ
高野 17センチ
八幡 21センチ
大朝 9センチ
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