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不適切盛り土 安全性把握調査で「降雨時に地下水位6m上昇」「大雨&地震で崩落のおそれ」 県の結論は「対策工事が必要」 17日には住民説明会

広島市安佐南区にある不適切な盛り土の安全性に関する調査で、県は、「崩落を防ぐための工事が必要」とする結果をまとめ、住民に報告する方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。

広島市安佐南区上安町にある盛り土は、現在の所有者が「特定できない」状態となっていて、一部には、産業廃棄物の最終処分場が広がっています。

県は、土砂災害を懸念する地元の声などを受けて、2023年8月末以降、安全性把握調査を実施。関係者によりますと、2024年9月末まで観測を続けながら、有識者との協議を重ねてきたということです。

観測では、7月初旬の降雨で、地下水位が6メートル上昇したことがわかりました。また、今年の実測値を元にシュミレーションした結果、大雨が降って地震が起きたら、崩落するおそれのあることがわかったため、2種類の対策が必要だと結論づける見通しです。

一つは、盛り土内部の地下水の排水対策。もう一つは、盛り土表面の水の流入を防ぐ表面浸食防止対策です。

広島市は、土地所有者を特定するための調査を進めるとともに、今年度中に設計を終えられるよう、作業を進めるとみられています。

盛り土のふもとの地域では、11月17日に、県による住民説明会が予定されています。

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